フランスにおける麻しんの発生 2011年5月20日更新情報

フランス公衆衛生院 2011年5月20日

フランスでは2008年1月1日以来17,000例を超える麻しんの症例が報告されました。2010年10月に流行第三波の兆候を示した後から報告数の増加が見られました。4月のデータが暫定データであることを考慮すると、2011年に頂点に達したというのは未だ、時期尚早かもしれません。しかし、5月上旬以降麻しんで救急外来する患者の数が減少しているということは、この仮説を支持しています。2010年には神経症状を合併した(脳炎/脊髄炎)8例と、重度の肺炎287例が報告され、死亡例が2例ありました。2011年に入って現在までに神経症状を合併した12例、重度の肺炎360例および死亡例が6例報告されています。

図1.月別麻疹症例数 法令に基づく届け出件数 フランス

図2.週別麻疹による緊急外来者数2009年第21週から2011年第19週

図3.麻疹症例の地理的分布2010年4月1日~2011年3月31日

図4.報告された麻疹症例の年齢分布2010年4月1日~2011年3月31日