細菌感染によって生じた、生命に危険のあるHUS発生について

ロベルトコッホ研究所 2011年5月26日

5月の第2週以来、溶血性尿毒症症候群(HUS)を合併する血性下痢症の症例数が増加しています。ほとんどの症例は、ドイツ北部に集中していますが、いくつかの症例が、南部および東部の州で報告されました。
2011年5月25日の夕方の時点で、ロベルトコッホ研究所は、2名の死亡例を含む約214症例のHUSを確認したと報告しました。

5月25日、リスク評価のために、連邦研究機関とロベルトコッホ研究所は共同調査を行い、健康な対照者と比較して、アウトブレイクで発症した出血性大腸菌疾患の患者は、生のトマト、キュウリ、レタスをはるかに頻繁に消費していたことを示す疫学調査結果を発表しました。
ロベルトコッホ研究所および連邦研究機関はリスク評価を行った上の助言として、さらに症例が増加することを防止するために、果物や野菜に対して、通常のように衛生的に取り扱うことに加え、北ドイツでは生のトマト、キュウリ、レタスを食べないようにアドバイスします。汚染された野菜の出どころはまだ明らかになっていません。