細菌感染に起因する致死的な溶血性尿毒症症候群(HUS)のアウトブレイクについて

Robert Koch Institute2011年6月3日

ロベルト・コッホ研究所は2011年5月の上旬以降HUS症例520例(死亡11例を含む)の報告を受けました(2011年6月2日中央ヨーロッパ時間15時現在)。

ミュンスターのHUSコンサルトラボラトリーのHelge Karch教授は、EHEC/HUSアウトブレイクをおこした系統について研究報告を行いました。その報告で、現在流行している病原体が新しい系統であるという内容の報告が見られるがそのような報告は正しくないとKarch教授は強調しました(Karch教授の報告)。

連邦リスクアセスメント研究所(The Federal Institute for Risk Assessment)は、この病気に罹ることを避けるために、生のトマト、キュウリおよびレタスの摂取を避けるように勧告しています。この勧告は特にドイツ北部で取得された食品についてあてはまるもので、感染源を特定するためのアウトブレイク調査が継続している間は有効です(BfR Opinion No. 016/2011, 31 May 2011[PDF形式:30KB])。