鳥インフルエンザ流行状況-エジプト

WHO(GAR) 2011年6月16日

エジプト保健省は、鳥インフルエンザA型ウイルス(H5N1)が人へ感染した新たな5症例をWHOに届出しました。

第1の症例は、アスワン県アスワン地区在住の40歳の女性です。この女性は、5月14日に発症し、入院しました。その後オセタルタミビルによる治療をうけ、退院しています。

第2の症例は、ミヌーフィーヤ県アシュモウン地区在住の21歳の妊娠した女性です。この女性は5月21日に発症し、入院後オセルタミビルの治療を受けましたが、5月29日に死亡しました。

第3の症例は、カリュービーヤ県ショブラ-エルクヒマ地区在住の31歳の男性です。この男性は5月21日に発症し、入院後オセルタミビルの投与を受けましたが、6月5日に死亡しました。

第4の症例は、カイロ県エルザウヤ地区在住の32歳の男性です。この男性は、5月23日に発症し、入院後オセルタミビルの投与を受けましたが、6月2日に死亡しました。

第5の症例は、ミヌーフィーヤ県アシュムーン地区在住の16歳の男性です。この男性は、5月21日に発症して入院し、オセルタミビルによる治療を受けました。一時危篤状態になりましたが、現在は回復しています。

感染源を調査した結果、全ての症例において、鳥インフルエンザウイルスに感染した疑いのある鳥との接触がありました。

エジプト4県

これらの症例は、WHO 世界インフルエンザ調査監視網(WHO Global Influenza Surveillance Network)に属する国家インフルエンザセンター(National Influenza Center)の一つであるエジプト中央公衆衛生研究所(Egyptian Central Public Health Laboratory)によって確認されました。

これまでにエジプトでは149症例が確認され、51人が死亡しています。

WHOに報告された鳥インフルエンザ確定例(2011年6月16日現在)

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