志賀毒素産生性大腸菌(STEC)のEUにおけるアウトブレイクについて

ECDC 2011年7月8日

7月7日11:00以降の更新内容:今日現在、新症例定義の下、EUおよびEEA加盟国内では、これまでに28例の死亡例を含む750例のHUS症例と、16例の死亡例を含む3,024例の非HUS症例が報告されています。

7月7日以降、ドイツ政府は、3名のHUS可能性例について除外し、7例の非HUS STEC症を報告しました。直近の10日間(6月28日~7月7日)で、8例のEHEC患者と5例のHUS患者が発症しました。確認されたO104STEC患者が最後に発症した日は、2011年6月27日です。全ての症例の中で最後に発症した日は、2011年7月4日でした。

デンマーク政府は、1例のHUS症例と1例の非HUS STEC症例を新たに報告しました。これらの症例は既にドイツで感染した親戚からのヒトヒト感染によるものと特定されました。

フランス(ボルドー地方)におけるアウトブレイクに関しては、新たな情報はありません。

次回更新は7月11日(現地時間。日本時間7月12日)の予定です。

図.EU/EEA加盟国ごとのHUSおよび非HUSのSTEC症例数ならびに死亡者数

補足:表に記載された数は、これまでにヨーロッパ域内(ECDC)で報告された症例報告の数を現しています。過去一週間において、日々報告される症例数が着実に減少してきていますが、主として様々な段階における報告の遅れが原因で、累積患者数は増加し続けています。

疑い例(ドイツ:154HUS症例(7例死亡)、フランス:1HUS症例、8非HUS症例)は表から削除しました。

*:ボルドーでのアウトブレイクで新たに報告された症例

**:以前に報告された症例であって、ドイツへの渡航による疫学的リンクを有する症例

参考文献