志賀毒素産生性大腸菌(STEC)のEUにおけるアウトブレイクについて

ECDC 2011年7月11日

7月7日11:00以降の更新内容:今日現在、新症例定義の下、EUおよびEEA加盟国内では、これまでに28例の死亡例を含む757例のSTEC症例と、16例の死亡例を含む3,041例の非STEC症例が報告されています。

7月8日以降、ドイツ政府は、5例のHUS症例と13例の非HUS STEC症例を報告しました。直近の10日間(6月29日~7月8日)では、12例のEHEC患者と4例のHUS患者が発症しました。確認されたO104STEC患者が最後に発症した日は、2011年6月27日です。全ての症例の中で最後に発症した日は、2011年7月4日でした。下記参考リンクにて、ロベルトコッホ研究所の更新内容が掲載されております。

英国政府は追加で確認されたEHEC症例として、ハンブルグから訪れたドイツ人の症例を報告しました。下記HPA(イギリス)のリンクをご参照ください。

フランス(ボルドー地方)におけるアウトブレイクに関して、6月30日以降、2例のSTEC症例と3例の非HUS STEC症例が新たに確認されました。これらの症例の内3名はBèglesのイベントにて芽野菜を食べており、また残りの2名(STEC症例1名、非HUS STEC症例1名)はヒトヒト感染によるものです。詳細についてはフランス公衆衛生院のウェブサイトをご覧下さい(下記リンク参照)

図.EU/EEA加盟国ごとのHUSおよび非HUSのSTEC症例数ならびに死亡者数

補足:表に記載された数は、これまでにヨーロッパ域内(ECDC)で報告された症例報告の数を現しています。過去一週間において、日々報告される症例数が着実に減少してきていますが、主として様々な段階における報告の遅れが原因で、累積患者数は増加し続けています。

疑い例(ドイツ:156 HUS症例(7例死亡)、フランス:5 非HUS STEC症例)は表から削除しました。

*:ボルドーでのアウトブレイクで新たに報告された症例

**:以前に報告された症例であって、ドイツへの渡航による疫学的リンクを有する症例

参考リンク