ドミニカ共和国でコレラが流行しています。

フランス公衆衛生院 2010年7月12日

ドミニカ共和国保健省は、コレラの症例が増加している事を報告しました。

  • 2011年6月20日の週(第24疫学週)に934例の疑い例が報告されました。2011年1月以降、保健省は6,190例の疑い例(1,681例の確定例を含む)と56名の死者を報告しております。
  • コレラ症例は4月の下旬(第16,17週)以降増加し始めています。(No.296参照)これは大雨や気温が上昇した時期に一致します(表1参照)これまで、コレラのアウトブレイクは31州中24州で報告されています。

    図.ドミニカ共和国におけるコレラ症例

  • 2010年10月12日以降、ハイチではコレラが流行しています。2011年7月3日現在、381,236例の症例と5,609名の死者が報告されています。
  • 2010年12月17日、ハイチに隣接するドミニカ共和国保健省は、ハイチから戻ってきた、観光地であるプンタカナからそれほど離れていない地域に住む男性による、初めてのコレラ輸入症例を報告しました。
  • このような状況下、フランスの学校が長期休暇になる間、ドミニカ共和国へ多くの旅行者が訪れることから、ドミニカの状況については引き続き厳重に監視します。