インフルエンザB型の症例が増加しています。

南オーストラリア州公衆衛生局 2011年7月19日

南オーストラリア州公衆衛生局は、インフルエンザB型症例の増加を受け、南オーストラリア州に在住する人全てに対し、インフルエンザ防御対策をとるよう勧めています。特に最新の型のワクチン接種を行うことが重要としています。

例年は、インフルエンザA型が流行するのですが、今年に限ってはインフルエンザB型が流行しています。昨年の同時期に症例数が18例だったのに対し、今年はこれまでにインフルエンザB型の症例が982例報告されています。患者のうち約半数が5歳から19歳の人です。現時点においては、インフルエンザB型の患者の大半は若齢者ですが、季節が進んでいくとともに成人の患者も増加していくと見られています。

現在のインフルエンザB型症例の増加を考慮し、若齢者を含む全ての人に対し、ワクチン接種による防御を必ず行うよう勧告いたします。今年の季節性インフルエンザのワクチンには、通常のH1N1株とインフルエンザA型のもう一つの株に加えてインフルエンザB型を防御するためのワクチンが含まれていますので、最新のワクチン接種を必ず行うようにすることが大切です。コミュニティーに属するより多くの人がワクチンをすることにより、家族、友人、同僚やコミュニティー全体の感染拡大をより減少させることができます。

咳やくしゃみをするときは、顔を覆い、その後に手を洗いましょう。また食品を食べるために陳列する場所(皿など)は頻繁に洗うようにしてください。このような衛生的な手技を全ての人が徹底するようにしましょう。

インフルエンザに罹るリスクの高い人は、季節性インフルエンザワクチンの接種を無料で受けることができます。インフルエンザに関連する合併症を発症するリスクの高い人は特にワクチン接種を受けることが重要です。合併症を発症するリスクの高い人とは、妊婦、65歳以上の人、アボリジニー、トレス海峡諸島居住者、および慢性病患者(心臓病、肺疾患および糖尿病)です。

南オーストラリア州ではこれまでに、1,295人がインフルエンザを発症しています。