O104大腸菌アウトブレイクについて:アップデート30

WHO/EUROPE 2011年07月22日

ドイツおよびフランスでの新たなO104:H4大腸菌に感染症例数はかなり減少しています。

この数には報告の遅れ分がいくぶんか反映されており、ドイツだけで50人以上の命を奪ったこのアウトブレイクの終わりが近づいている証拠となっています。

WHO/EUROPEは引き続き事態の監視を協力機関とともに続け、適宜、このwebサイトに感染源の調査の進捗状況を報告します。

全体として、下表のとおりヨーロッパ内16か国と北米において4,075症例と50名の死亡例が、ヨーロッパ中央時間7月21日18時(日本時間21日11時)までに報告されています。

図.ヨーロッパと北米におけるEHECとHUSの症例及び死亡例

*EU内の症例定義(2011年7月7日時点)に合致するもののみを計上。

補足

EHECとHUSの届出上の分類は排他的なもので、数字が重複してはならないものです。しかし、急激なアウトブレイクの際の数字は暫定的なものであるため、種々の事情により変更されることがあります。

上記の情報を提示するにあたって、WHOは加盟国とテクニカルパートナー(欧州委員会、欧州疾病対策センターや複数のWHOの協力機関)の情報提供に対して謝意を表します。