ヨーロッパにおけるウエストナイル熱の症例分布

ECDC 2011年8月26日

この週報は、EU加盟国と国境を接する国々のウエストナイルウイルス(WNV)感染症の報告数について、タイムリーに情報提供するものです。この情報は毎週更新されます。このデータは各国在住者のWNV感染症例に限定しています。

状況

2011年8月26日現在、41例のウエストナイル熱の確定症例がEU内で報告されています。(ギリシャ39例、ルーマニア2例)。また、近隣諸国では、60例の症例が報告されています(ロシア連邦53例、アルバニア2例、イスラエル5名)。
2011年8月18日から26日の間、18例の新たな確定症例がギリシャから報告されました。うち2例が今まで発生していなかった州からの報告でした:ペラ州(Pella)1例とヴィッティア州(Voitia)1例。アッティカ(Atiiki)州では、全ての症例が依然として東部アッティカ(East Attica)からのみ報告されています。
ギリシャにおけるヒトのウエストナイル熱に関する詳細は、Hellenic Center for Disease Control and Prevention websiteのウェブサイトをご覧ください。
ギリシャのアッチィカ州とカルヂィツァ州(Karditsa)の馬のウエストナイル熱に関する追加情報については、World Organisation for Animal Health(OIE)をご覧ください。
先週の更新以降、ロシア連邦では、新たに32例の検査確定症例が、以前に発生したことのあるロストフ州(Rostovskaya)で2例、ヴォルゴグラード州(Volgogradskaya)で14例、ヴォロネジ州(Voronezhskaya)州で16例が報告されています。
2011年8月19日更新に含まれているギリシャの5症例は、その後可能性例として同定され、一覧表から撤回されました。

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