アジアにおけるデング熱流行状況 (2)

WPRO 2011年9月1日

状況-第33週(9月1日)までのアップデート

カンボジアは高いレベルでデング熱流行が続いていますが、シンガポールでは減少傾向にあります。カンボジア、シンガポール、ベトナムは2010年の同時期に比べ、高い累積数となっています。

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この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、監視システムにより変化されるため上記の数値に反映されていません。2010年と2011年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
*ネッタイシマカはクイーンズランド州北部のみに生息しています

オーストラリア

2011年1月~8月までに539症例(死亡なし)が報告され、4月以降毎月の症例報告は50例以下で、低い推移です。

カンボジア

32週までに9,451症例(うち44人死亡)が報告され高い活動レベルが続いています。昨年同時期は、7,403例(うち19人死亡)。死亡率が上昇(0.26%→0.47%)しています。

ラオス

32週までに1,782症例(うち4人死亡)が報告され、低い推移です。

マレーシア

33週までに13,100症例(うち21人死亡)が報告され、低い推移です。

フィリピン

33週までに56,005症例(うち321人死亡)が報告されています(2011年6月~7月に増加)。マニラ首都圏(Regions NCR)、中部ルソン地方(III)、カラバルソン地方(IV-A)、イロコス地方(I)で非常に多くの症例が報告されています。

シンガポール

33週までに3,749症例の報告があり、31週から減少しています。32週以降、症例報告数は流行閾値を下回っています。

ベトナム

2011年1月1日~7月20日までに22,853症例(うち22人死亡)が63地域中44地域で報告されています。