アジア・アメリカにおけるデング熱流行状況(3)

2011年9月18日 WPRO(原文[英文]へのリンク)
2011年9月23日   PAHO(原文[英文]へのリンク)

アジア

状況-9月18日までのアップデート

カンボジアは高いレベルでデング熱流行が続いていますが、シンガポールでは、減少傾向にあります。カンボジア・シンガポールでは、2010年の同時期に比べ、高い累積数となっています。

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この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、監視システムにより変化されるため上記の数値に反映されていません。2010年と2011年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
*ネッタイシマカはクイーンズランド州北部のみに生息しています。

オーストラリア
2011年1月1日から8月31日までに552症例(死亡なし)が報告され、4月以降毎月の症例報告は50例以下で、低い推移です。

カンボジア
35週までに11,595症例(うち49名が死亡)が報告され高い活動レベルが続いています。昨年同時期は、9,259症例(うち26名死亡)。死亡率が昨年同時期と比較し上昇(0.28%→0.4%)しています。

ラオス
37週までに、2,438症例(うち5名が死亡)が報告され、2010年と比べ低い活動性です。

マレーシア
37週までに、14,214症例(うち22名死亡)が報告され、2010年と比べ低い活動性です。

フィリピン
2011年9月10日までに、70,204症例(うち396名死亡)が報告されています(6月から8月までの高い活動性)。マニラ首都圏(Regions NCR)、中部ルソン地方(Ⅲ)、カラバルゾン地方(Ⅳ-A)で非常に多くの症例が報告されています。

シンガポール
37週までに、4,220症例が報告されてします。
31週から減少傾向にあり、32週以降、症例報告数は流行閾値を下回っています。

ベトナム
2011年1月1日から7月31日まで、28,820症例(うち28名死亡)が報告されています。
大多数はベトナム南部で、26,556症例(うち27名死亡)が発生しており、血清型は1型と2型が大多数です。

アメリカ

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出典

・「Dengue in the western Pacific Region

World Health Organization Regional Office for the Western Pacific

http://www.wpro.who.int/health_topics/dengue/

・「Dengue Regional InformationNumber of Cases2011」

Pan America Health Organization

http://new.paho.org/hq/index.php?option=com_content&task=view&id=264&Itemid=363