デング熱流行状況 -アジア WPRO(更新9)
2011年11月22日 WPRO(原文[英文]へのリンク)
アジア
状況-11月19日までのアップデート
2011年のデング熱活動性は、カンボジアを除き、相対的に低い状態で、かつ全体的にみて減少してきています。
この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、各国のサーベイランスシステムが変更されても、上記の数値に反映されていません。2010年と2011年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
オーストラリア
2011年1月1日から10月31日までに618症例(死亡なし)が報告され、4月以降の症例報告は50例以下で、低い推移です。
カンボジア
11月8日までに15,045症例(うち68名死亡)が報告され、活動性の低下が続いています。
ラオス
11月17日までに、3,547症例(うち6名死亡)が報告され、2008年から2010年の同時期と比べ、低い活動性です。
マレーシア
11月12日までに、17,033症例(うち28名死亡)が報告され、2010年の同時期と比べ、低い活動性が続いています。
フィリピン
11月5日までに、103,942症例(うち565名死亡)が報告されています(6月から8月まで高い活動性)。国内では、マニラ首都圏(Regions NCR)、中部ルソン地方(Ⅲ)、カラバンゾン地方(Ⅳ-A)で非常に多くの症例が報告されています。
シンガポール
11月6日までに、4,830症例が報告され、8月以降活動性は減少し、8月13日の週以降、毎週の症例報告数は、流行閾値を下回っています。
ベトナム
2011年1月1日から9月31日までに、47,888症例(うち40症例)が報告されています。大多数はベトナム南部で、43,187症例(うち39名死亡)が発生しています。
出典
World Health Organization Regional Office for the Western Pacific
「Dengue in the western Pacific Region」
http://www.wpro.who.int/health_topics/dengue/