アジアにおける手足口病について 2012

2012年1月25日 WPRO(原文[英語]へのリンク

2012年1月15日現在、最新データは、国により様々です。

香港、日本、マカオ、韓国での手足口病(HFMD)の活動性は低い状態です。シンガポールでは、2011年12月から、症例数が若干増加しています。

図.アジアにおける手足口病について

中国

2011年の1年間で、1,638,743名(うち506名死亡)のHFMD症例が報告されています。6月をピークとして毎月の症例報告数は減少していますが、11月に、症例数の増加が見られました。報告数は、10月が122,491名、11月が171,805名、12月が126,679名でした。

香港(中国)

全体数は低いままです。2012年1月14日までに、1名のHFMD患者が入院しています。2012年1月8日から1月14日までの週の定点報告では、一般外来診療で1,000受診者当たり0.0症例、一般開業医で1,000受診者数当たり0.9症例となっています。

マカオ(中国)

全体的なレベルは低いままです。2011年1月から12月16日までに、1,181名のHFMD症例が報告されています。

日本

HFMDのサーベイランスは、定点報告により実施されています。2012年始めから1月15日までに、1,171症例が定点報告されています。症例報告数の動向としては低いままで、2012年1月9日から1月12日までに、545症例が報告されています(定点当たり0.17症例)。

韓国

HFMDのサーベイランスは、定点報告により実施されています。定点報告に基づいて、2012年1月1日から1月7日までの週で、外来患者1,000名当たり0.5症例、2012年1月7日までの週で、外来患者1,000名当たり0.5症例です。

シンガポール

症例報告数は引き続き低いままですが、2011年12月から、若干の増加が見られます。2012年1月14日までに673名のHFMD症例が報告されています。2012年1月8日から1月14日の間に347症例が発生していますが、これは警戒レベルを下回っています(警戒レベルは週当たり603症例)。

ベトナム

2011年1月1日から12月28日までに、110,897名のHFMD症例(うち166名死亡)が全63の省レベルから報告されています。2011年12月22日から28日の間に1,548症例が報告されており、前の週に比べて16.1%減少しています。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)
http://www.wpro.who.int/health_topics/hfmd/