デング熱流行状況 -アジア WPRO(更新9)

2012年5月3日 WPRO(原文[英語]へのリンク

デング熱の活動性は全体的に安定しています。オーストラリア、カンボジア、ラオス、マレーシアでは、2012年は2011年同時期に比べ、より多くの症例が報告されていますが、オーストラリアでは減少傾向にあり、ラオスとマレーシアでは全体的に低いままです。

図.デング熱の報告症例数

この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、各国のサーベイランスシステムが変更されても、上記の数値に反映されていません。2011年と2012年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
*オーストラリア:Aedes aegyptiAedes albopictusはクイーンズランド北部とトレス海峡諸島にのみ生息しています。

オーストラリア
2012年4月30日までに、693例が報告されています。症例報告数は2012年1月以降、減少しています。

カンボジア
2012年4月23日までに、1,649例(うち9人死亡)が報告され、季節的な基準値と比較し相対的に高い活動性です。

ラオス
2012年4月7日までに、442例(うち1人死亡)が報告され、季節的な基準値と同様の活動性です。症例数は変動していますが、過去3週間は全体的に低いです。

マレーシア
2012年4月21日までに、7,951例(うち18人死亡)が報告され、低い活動性が続いています。症例数は変動していますが、過去3週間は全体的に低いです。

フィリピン
2012年3月31日までに、18,596例が報告され、2012年1月以降、活動性は減少しています。

シンガポール
2012年4月21日までに、1,030例が報告され、2011年8月13日以降、毎週の症例報告数は流行閾値を下回っています。症例数は変動していますが、全体的なレベルは低いままです。

ベトナム
2012年3月20日までに、7,228例(うち3人死亡)が報告されています。2011年の同時期(8人死亡)と比較し、症例報告数は25.3%低くなっています。

出典

WPRO:Dengue Situation Update
http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/DengueSituationUpdates/en/index.html