アジアにおける手足口病について(更新5)

2012年5月2日 WPRO

2012年4月29日までのデータです。最新データは、国により様々です。

日本、韓国での手足口病(HFMD)の活動性は低い状態が続いていますが、中国、香港、マカオ、シンガポールでは症例数が増加しています。ベトナムでは活動性の高い状態が続いています。

図.アジアにおける手足口病について

中国:全体的にレベルは増加しています。2012年3月に99,052例が報告され、3月に増加し始めました。

香港(中国):全体的にレベルは増加しています。2012年4月26日までに病院当局に報告された手足口病の入院患者は61人です。2012年4月26日終了週の定点報告では、一般外来診療所で1,000受診者当たり0.2例、一般開業医で1,000受診者当たり1.1例です。

マカオ(中国):全体的にレベルは増加しています。2012年4月30日までに302例が報告され、月間症例報告数は1月以降、増加しています。

日本:手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。全体的にレベルは低いままです。2012年4月22日までに、定点医療機関から6,036例が報告され、症例報告数の傾向は安定しています。2012年4月16日から4月22日までの1週間に351例(定点当たり0.11例)が報告されています。

韓国:手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。全体的にレベルは低いままです。2012年4月8日から4月14日の週の外来患者1,000人あたり0.4例です。

シンガポール:症例報告数は高い状態が続いています。2012年4月21日までに13,289例、2012年4月15日から4月21日までに1,394例が報告され、流行閾値(780例/週)を超えています。週単位の症例報告数は過去3週間増加しています。

ベトナム:全体的にレベルは高く、症例報告数は高い状態が続いています。2012年4月15日までに31,706例(うち18人死亡)が63省から報告されています。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)
Situation Updates(2 May 2012)

http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/HFMD.Biweekly.03052012.pdf[PDF形式:219KB]