デング熱流行状況 -アジア WPRO(更新11)

2012年6月12日 WPRO (原文[英語]へのリンク

デング熱の活動性は国によって異なっています。オーストラリア、カンボジア、ラオス、マレーシアでは、2012年は2011年同時期に比べ、症例報告数が多いですが、オーストラリアでは減少傾向にあり、マレーシアでは全体的に低いままです。カンボジアでは高い活動性が続いています。

デング熱の報告症例数

この表は症例報告数です。デング熱の報告は国により異なり、各国のサーベイランスシステムが変更されても、上記の数値に反映されていません。2011年と2012年の症例報告数はそれぞれ同期間です。
*オーストラリア:Aedes aegyptiAedes albopictusはクイーンズランド北部とトレス海峡諸島にのみ生息しています。

オーストラリア
2012年5月31日までに、904例が報告されています。症例報告数は2012年1月以降、減少しています。

カンボジア
2012年5月15日までに、4,054例(うち18人死亡)が報告され、季節的な基準値と比較し活動性が高く増加した状態が続いています。2011年同時期は862例(7人死亡)でした。

ラオス
2012年5月26日までに、778例(うち3人死亡)が報告され、季節的な基準値と同様の活動性です。直近の週あたりの症例報告数が、2012年のこれまでに報告された中で最も高くなっています。

マレーシア
2012年6月2日までに、10,352例(うち20人死亡)が報告され、低い活動性が続いています。症例数は変動していますが、全体的なレベルは低いままです。

フィリピン
2012年5月19日までに、28,163例が報告され、2012年1月以降、活動性は減少しています。

シンガポール
2012年6月2日までに、1,529例が報告され、2011年8月13日以降、毎週の症例報告数は流行閾値を下回っています。症例数は変動していますが、全体的なレベルは低いままです。

ベトナム
2012年4月20日までに、10,296例(うち7人死亡)が報告されています。2011年の同時期と比較し、症例報告数は11.2%低くなっています。

出典

WPRO:Dengue Situation Update

http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/Dengue.Report.12June2012.pdf[PDF形式:160KB]