アジアにおける手足口病について(更新10)

2012年10月31日 WPRO (原文〔英語〕へのリンク[PDF形式:139KB]

各国の手足口病(HFMD)の活動性は様々です。
中国、香港、マカオ、シンガポールでは、2011年の同じ期間に比べ、2012年は患者が多く報告されています。最近の傾向は、マカオ、日本、韓国、シンガポールでは減少していますが、中国と香港では増加しています。

表、アジアにおける手足口病について(更新10)

中国
月別の傾向は8月から9月にかけて増加しています。2012年9月末までに1,774,581例(うち498例死亡)が報告されました。

香港(中国)
過去3週間の推移をみると、一般外来診療所では低いままか変化がありませんが、入院患者の週別傾向と一般開業医では増加しています。
2012年10月20日までに病院当局に報告された手足口病の入院患者は438例です。10月20日までの週の定点報告では、一般外来診療所で1,000受診者当たり0.0例、一般開業医で1,000受診者当たり1.2例です。

マカオ(中国)
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しています。2012年10月28日までに、1,536例が報告されています。

日本
手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。全体的にレベルは低いままで、過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しています。2012年10月21日までに、定点医療機関から57,873例が報告されています。10月15日から10月21日までの1週間に1,998例(定点当たり0.64例)が報告されています(10月8日から10月14日までの1週間は定点当たり0.69例でした)。

韓国:手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少し続けています。2012年10月7日から13日までの1週間の外来患者は1,000人当たり2.4例です(9月30日から10月6日までの1週間の外来患者は1,000人当たり3.2例でした)。累計では、10月13日までの週の外来患者は1,000人当たり4.6例です。

シンガポール
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しています。2012年10月20日までに34,942例が報告されており、流行閾値を下回ったままです。

ベトナム
2012年10月1日から10月7日までに報告された報告数は、前週と比べて、低いです。10月7日までに、63省から116,418例(うち42例死亡)が報告されています。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)
Situation Updates(31 October 2012)

http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/HFMD.Report.31Oct2012.pdf[PDF形式:139KB]