アジアにおける手足口病について (更新1)

2013年2月5日 WPRO (原文〔英語〕へのリンク

各国の手足口病(HFMD)の活動性は、季節性の変動の後、全体的に減少しているか低くなっています。中国、香港、日本、韓国、ベトナムでは、最近の傾向は減少しています。マカオとシンガポールでは、増加しています。
2013年2月5日更新

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中国
月別の傾向は昨年11月から12月に、わずかに減少しました。12月末までに2,198,442人(うち569人死亡)が報告されました。

香港(中国)
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は入院患者数と一般外来診療所の受診率はわずかに減少し、一般開業医の受診率は低いままです。1月20日から26日までの週に病院当局に報告された手足口病の入院患者は3人でした(昨年同時期は7人でした)。1月20日から26日までの週の定点報告では、一般外来診療所で1,000受診者当たり0.1人、一般開業医で1,000受診者当たり0.2人です。

マカオ(中国)
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しています。1月26日から2月1日までに52人が報告されました。昨年同時期は3人でした。2月1日までの累積報告数は142人です。

日本
手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。全体的にレベルは低いままで、過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しています。1月24日から30日までに、定点医療機関から569人(定点当たり0.18人)が報告されました。1月17日から23日までは、定点当たり0.19人でした。1月30日までの累積報告数は2,068人です。

韓国
手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向はわずかに減少しています。1月19日までの1週間の外来患者は1,000人当たり1.6人でした(昨年同時期は1,000人当たり0.4人でした)。1月19日までの累積報告は、外来受診者1,000人当たり1.6人です。

シンガポール
過去3週間の推移をみると、週別の傾向はわずかに増加しています。1月20日から26日までに173人が報告されました。昨年同時期は1,511人でした。1月26日までの累積報告数は683人でした。1週間に報告される患者数は、流行閾値を下回ったままです。

ベトナム
週別の報告数はわずかに減少しています。1月21日から27日までに1,127人が報告されました。前週は1,338人でした。1月21日から27日までに、48省から5,437人(死亡なし)が報告されました。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)
Situation Updates(5 February 2013)
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/HFMD/en/index.html