アジアにおける手足口病について (更新3)

2013年4月5日 WPRO (原文〔英語〕へのリンク

各国の手足口病(HFMD)の活動性は、季節性の変動の後、全体的に減少しているか低くなっています。最近の傾向は、中国、香港、シンガポール、韓国では減少しています。日本は低いままです。しかし、マカオでは増加がみられ続けています。
2013年4月5日更新

図.アジアにおける手足口病について

●中国
月別の傾向は今年1月から2月にかけて減少しています。2月末までに94,693人(死亡20人)が報告されました。

●香港(中国)
手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向は入院患者数で減少しました。一般開業医の受診率と一般外来診療所の受診率は低いままです。3月17日から23日までの週に、病院当局に報告された手足口病の入院患者は2人でした(昨年同時期は5人でした)。一般外来診療所で1,000受診者当たり0.1人、一般開業医で1,000受診者当たり1.0人です。

マカオ(中国)
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しています。3月23日から29日までに37人が報告されました。昨年同時期は23人でした。3月29日までの累積報告数は320人です。

日本
手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。全体的に水準は低いままで、過去3週間の推移をみると、週別の傾向はわずかに減少しました。3月18日から24日までに、定点医療機関から538人(定点当たり0.17人)が報告されました。3月24日までの累積報告数は6,743人です(定点当たり2.15人)。

韓国
手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向はわずかに減少しました。3月16日までの1週間の外来患者は1,000人当たり1.0人でした。3月16日までの累積報告は、外来受診者1,000人当たり1.4人です。

シンガポール
最近の増加後、過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しました。3月17日から23日までに352人が報告されました(昨年同時期は1,021人でした)。3月23日までの累積報告数は3,169人でした。

ベトナム
週別の報告数は、前週の1,074人に比較すると極めてわずかに増加しました。3月4日から10日までに、1,083人が報告されました。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)
Situation Updates(5 April 2013)
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/HFMD/en/index.html