デング熱流行状況 - アジア WPRO (更新7)

2013年7月23日 WPRO (原文[英語]へのリンク

デング熱の活動性は国によって異なっています。ラオス、マレーシア、ニューカレドニア、シンガポールでは、2013年は2012年の同時期に比べ、症例報告数が多くなっています。最近の傾向では、カンボジア、ベトナムが高い値で推移し、ラオスでは増加が続いています。WHOは、ラオスの状況を以下のとおり、対応しています。

http://www.wpro.who.int/outbreaks_emergencies/dengue.laopdr.june2013/en/

シンガポールでは、減少の傾向が見受けられますが、なお、流行閾値を超えた症例数です。最近の傾向では、マレーシア、フィリピン、オーストラリアで減少しており、ニューカレドニア、ソロモン諸島での活動性は低下しました。

2013年7月23日更新

デング熱報告症例数

この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、各国のサーベイランスシステムが変更されても、上記の数値に反映されていません。2012年と2013年の報告症例数はそれぞれ同期間です。

  1. 最近の傾向は各国の過去3週間の推移です。
  2. ※※オーストラリア:Aedes aegyptiAedes albopictusはクイーンズランド北部とトレス海峡諸島にのみ生息しています。

アジア

オーストラリア

月別の傾向は、今年5月から6月にかけて減少しました。6月は128人が報告されました。2012年の同時期は96人でした。今年6月30日までに954人が報告されています。

カンボジア

過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しています。今年7月3日から7月9日までの週に、850人が報告されました。2012年の同時期は2,447人でした。今年7月9日までの報告数は7,791人(死亡26人)です。

ラオス

過去3週間の推移をみると、患者数は依然として警戒水準を超えており、週別の傾向は増加が続いています。今年7月6日から12日までに、3,879人(死亡5人)が報告されました。2012年の同時期は240人でした。今年7月12日までの報告数は23,657人(死亡72人)です。

マレーシア

過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しました。今年6月30日から7月6日までの週に、625人が報告されました。2012年の同時期は364人でした。今年7月6日までの報告数は13,483人(死亡27人)です。

フィリピン

過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しました。今年6月2日から8日までの週に、1,240人が報告されました。今年6月15日までに、45,037人(死亡204人)が報告されました。

シンガポール

患者数は、依然として流行閾値を超えていますが、過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しました。今年7月7日から13日までの週に、542人が報告されました。2012年の同時期は132人でした。今年7月13日までの報告数は12,974人です。

ベトナム

今年6月20日までに、18,934人(死亡13人)が報告されています。2012年の同時期は23,334人(死亡2人)でした。今年6月1日から20日までの報告数は、5,301人(死亡3人)です。

太平洋州

ニューカレドニア

過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しました。今年7月7日から13日までの週に、35人が報告されました。今年7月13日までの報告数は10,452人です。

ソロモン諸島

今年7月17日現在、6,591人(2週間前の報告から新たに125人)の患者が報告されており、このうち8人が死亡しました。感染が発生した州では、患者数は過去数週間減少し続けています。サーベイランス、臨床管理を含めた対策活動は、現在も続いています。

出典

WPRO:Dengue Situation Updates, 23 July 2013

http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/Dengue.Biweekly.24July2013.pdf[PDF形式:380KB]