アジアにおける手足口病について (更新6)

2013年10月2日 WPRO (原文〔英語〕へのリンク

各国における手足口病の活動性は様々です。香港(中国)、マカオ(中国)、日本、韓国では昨年の同時期よりも増加しています。最近の傾向は、季節性の変動の後、中国、香港(中国)、日本と韓国で患者数の減少がみられています。しかし、マカオ(中国)、シンガポール、ベトナムでは患者数の増加がみられています。

2013年10月2日更新

図.アジアにおける手足口病について

中国

月別の傾向は今年7月(患者数269,407人、うち死亡数40人)から8月まで(患者数157,863人、そのうち死亡数15人)減少しました。8月末までに、患者数1,334,740人(うち死亡数243人)が報告されました。

香港特別行政区(中国)

手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向は入院患者数は減少し、一般外来診療所の受診者数と一般開業医の受診者数は増加しました。9月15日から21日までの週に、病院当局に報告された手足口病の入院患者は22人で(昨年同時期は11人でした)、一般外来診療所で1,000受診者当たり0.5人、一般開業医で1,000受診者当たり2.6人でした。

マカオ特別行政区(中国)

過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しました。9月24日から30日までに61人が報告され、昨年同時期は30人でした。9月30日の週の終わりまでの累積報告数は1,864人でした。

日本

手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しました。9月9日から15日までに、定点医療機関から12,362人(定点当たり3.96人)が報告され、昨年の同時期は3,050人でした。9月15日の週の終わりまでの累積報告数は251,416人でした。

韓国

手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少し続けています。9月14日の週の終わりまでの1週間の外来患者は1,000人当たり3.5人でした。9月14日の週の終わりまでの累積報告は、外来受診者1,000人当たり6.6人でした。

シンガポール

過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しました。9月15日から21日までに1,062人(昨年の同時期は582人)が報告されました。9月21日の週の終わりまでの累積報告数は19,951人でした。

ベトナム

今年8月19日から25日までの週別報告数は1,376人(前週は1,339人)でした。8月25日の週の終わりまでの累計患者報告数は、49,317人でした。

出典

WPRO :Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD )

Situation Updates( 2 October 2013 )

http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/HFMD/en/index.html