2013年のニュース

世界におけるインフルエンザ流行状況 (更新25)

2013年12月20日 WHO (原文〔英語〕へのリンク

要約

北米ではインフルエンザシーズンが始まりました。インフルエンザA(H1N1)pdm09が優勢でした。

北米以外の北半球は、南半球と同様に、インフルエンザの活動性は依然として低い水準でした。

熱帯地域におけるインフルエンザの活動性は、国によって異なりました。

FluNet(12月19日時点)によれば、第48週から第49週(11月24日から12月7日)の間、89の国・地域にある国のインフルエンザ・センターやその他の国のインフルエンザ研究施設からインフルエンザのサーベイランス・データが報告されました。WHO世界インフルエンザサーベイランス及び対応システム(GISRS)の検査施設では、42,360以上の検体を検査しました。インフルエンザが陽性となったのは3,304検体で、このうち2,816検体(85.3%)がインフルエンザA型で、487検体(14.7%)がインフルエンザB型でした。亜型が解析されたインフルエンザA型ウイルスのうち、1,166(66.4%)がインフルエンザA(H1N1)pdm09で、591検体(33.6%)がインフルエンザA(H3N2)でした。解析されたインフルエンザB型ウイルスのうち、39検体(70.9%)が山形系統で、16検体(29.1%)がビクトリア系統でした。

鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)に関する更新情報は、WHOのウェブサイトを参照してください。
http://www.who.int/csr/don/en/

http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/

北半球の温帯地域

北米
 全体として、北米におけるインフルエンザの活動性は高まり、シーズンの始まりを示しました。インフルエンザA(H1N1)pdm09が優勢でした。カナダでは、インフルエンザ様疾患(ILI)とインフルエンザの検出が増加しました。米国では、ILIで受診する患者の割合は、国内でシーズンの始まりを示す閾値である2%に達しました。インフルエンザが陽性となった検体も17%に増加しました。

ヨーロッパ
 インフルエンザの活動性は、依然として低い水準でした。3種類すべての型・亜型が検出されましたが、少数でした。重症急性呼吸器感染症(SARI)による入院患者数は、依然としてシーズンオフの水準でした。

アフリカ北部、西アジア、中央アジア
 アフリカ北部、西アジア、中央アジアにおけるインフルエンザの活動性は低い水準でした。エジプトとヨルダンでは、インフルエンザA(H1N1)pdm09の伝播が増加したと報告されました。

北アジア
 北アジアにおけるインフルエンザの活動性は、依然として低い水準でした。中国北部では、インフルエンザの検出は増加し続けましたが、シーズンオフの水準でした。モンゴルでは、8月中旬以降、臨床的な呼吸器疾患の活動性が高まりましたが、インフルエンザウイルスは検出されませんでした。

熱帯地域

アメリカ大陸の熱帯地域
 全体として、カリブ海諸国、中米、南米の熱帯地域におけるインフルエンザの活動性は低い水準でした。全域でインフルエンザA(H1N1)pdm09が伝播しました。ホンジュラスでは、ILIの活動性とSARIに関連した入院患者数は減少しましたが、SARIに関連した死亡者数は増加しました。また、第42週から第45週までの間に209検体が検査され、30.1%がインフルエンザ陽性でした。

中部アフリカの熱帯地域
 アフリカの熱帯地域では、中部と西部でインフルエンザの活動性が報告されました。カメルーンでは、インフルエンザが陽性となった検体は29%で、主にインフルエンザB型でした。カメルーンでは、最近数週間でSARIの患者数も増加したと報告されました。コートジボワールとガーナでは、インフルエンザA(H3N2)の検出が増加したと報告されました。マダガスカルでは、インフルエンザ以外の呼吸器感染症を起こすウイルスに関連したILIの活動性が高まったと報告されました。

アジアの熱帯地域
 南アジアにおけるインフルエンザの伝播は全体的には低い水準でしたが、一部の地域で高まりました。主にインフルエンザA(H3N2)ウイルスが検出されたと報告されましたが、インフルエンザA(H1N1)pdm09とインフルエンザB型ウイルスも少数検出されました。中国南部では、インフルエンザの活動性は高まり続けました。イランでは、11月中旬以降、インフルエンザの活動性が高まりました。

 東南アジアにおけるインフルエンザの活動性は国によって異なりましたが、全体的に中程度の水準で、インフルエンザA(H3N2)が優勢でした。ラオス、タイでは活動性が高まり、ベトナムでは中等度で、カンボジアでは若干低下しました。

南半球の温帯地域

 南半球では、インフルエンザシーズンは終わり、全指標がシーズンオフの水準です。

出典

Influenza update 20 December 2013- Update number 201
http://www.who.int/influenza/surveillance_monitoring/updates/latest_update_GIP
_surveillance/en/index.html