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世界におけるインフルエンザの流行状況について (更新4)

2014年3月10日 WHO (原文〔英語〕へのリンク

要約

北米におけるインフルエンザの活動性は、全体的に減少し続けましたが、依然として高い水準にある地域があります。インフルエンザA(H1N1)pdm09が優勢でしたが、全地域でインフルエンザB型の検出が若干増加しました。

ヨーロッパでは、インフルエンザの活動性は国によって異なりました。活動性の全体的な傾向は、北部と東部で若干増加し、南西部で減少しました。インフルエンザA(H1N1)pdm09とインフルエンザA(H3N2)が伝播し続けましたが、優勢な亜型は国によって異なりました。

東アジアでは、依然としてインフルエンザA(H1N1)pdm09が優勢でしたが、傾向は国によって異なりました。中国におけるインフルエンザの活動性は減少し始めましたが、モンゴルにおける活動性は増加し続けました。

アジアの熱帯地域では、インフルエンザの活動性は全体的に減少しましたが、タイではインフルエンザA(H1N1)pdm09の活動性が増加したと報告されました。

北アフリカと西アジアでは、インフルエンザの活動性は国によって異なり、エジプトでは、依然としてインフルエンザA(H1N1)pdm09が高い水準であったと報告されています。

FluNet(3月4日時点)によれば、第7週から第8週(2014年2月9日から2月22日)の間、80の国・地域にある国のインフルエンザ・センターやその他の国内のインフルエンザ研究施設からデータが報告されました。WHO世界インフルエンザサーベイランス及び対応システム(GISRS)の検査施設では、80,809以上の検体を検査しました。インフルエンザが陽性となったのは16,409検体で、このうち13,869検体(84.5%)がインフルエンザA型で、2,540検体(15.5%)がインフルエンザB型でした。亜型が解析されたインフルエンザA型ウイルスのうち、6,283(70.6%)がインフルエンザA(H1N1)pdm09、2,612検体(29.4%)がインフルエンザA(H3N2)でした。解析されたインフルエンザB型ウイルスのうち、124検体(84.9%)が山形系統で、22検体(15.1%)がビクトリア系統でした。

鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)に関する更新情報は、WHOのウェブサイトを参照してください。http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/

北半球の温帯地域

北米

 北米では、インフルエンザの活動性は全体的に減少傾向が続きました。全地域でインフルエンザA(H1N1)pdm09が優勢でしたが、インフルエンザB型の活動性が若干増加しました。

 カナダでは、インフルエンザの活動性は前週と同様に減少しました。今シーズンでインフルエンザの影響を最も受けたのは20歳から64歳の年齢層でした。依然としてインフルエンザA(H1N1)pdm09が優勢でしたが、インフルエンザB型の検出が増加しました。

 米国における2月第3週のインフルエンザの活動性は、前週に比べて減少傾向が続きました。ILI(インフルエンザ様疾患)で受診した外来患者の割合は3.0%から2.3%に減少しましたが、国の閾値である2.0%を若干超えていました。肺炎およびインフルエンザによって死亡した人の割合は7.6%で流行閾値の7.4%を超えていました。米国では、依然としてインフルエンザA(H1N1)pdm09が優勢でした

 メキシコでは、インフルエンザの検出数は減少しましたが、インフルエンザの活動性は、依然として増加しました。ILIとSARI(重症急性呼吸器感染症)に関連して医療機関を受診した者の割合は、過去2週間で3.8%から2.8%に減少しました。肺炎の割合は3週連続して減少しましたが、急性呼吸器感染症(ARI)の活動性は前週に比べて若干増加しました。インフルエンザに関連した死亡のうち、90%はインフルエンザA(H1N1)pdm09に関連していました。

ヨーロッパ

 ヨーロッパ地域におけるインフルエンザの活動性は、国によって異なりました。ヨーロッパの東部と北部では、インフルエンザの活動性が若干増加したか、高まり続けました。ヨーロッパの南西部では、活動性が減少しました。フィンランドとギリシャでは活動性が高いと報告されましたが、その他の国の活動性は中等度または低いと報告されました。全体的に、今シーズンは前シーズンに比べて、弱いようです。全域で、インフルエンザA(H1N1)pdm09とインフルエンザA(H3N2)が伝播しましたが、優勢な亜型は国によって異なりました。全体的には、インフルエンザA(H1N1)pdm09が若干多く検出されました。

アフリカ北部、西アジア、中央アジア

 中央アジアと西アジアでは、インフルエンザの活動性は国によって異なりました。イランとトルコでは、インフルエンザが陽性であった検体数は減少し続けたと報告されました。エジプトでは、依然としてインフルエンザA(H1N1)pdm09の活動性が高い水準であり、ILIによる外来受診者の割合も増加したと報告されました。その他の国におけるインフルエンザの活動性は依然として低い水準でした。

東アジア

 東アジアでは、インフルエンザA(H1N1)pdm09、インフルエンザA(H3N2)、インフルエンザB型ウイルスがともに伝播したものの、依然としてインフルエンザA(H1N1)pdm09ウイルスが優勢でした。中国では、北部、南部ともにインフルエンザの活動性は減少しました。香港では、インフルエンザの活動性は依然として高い水準が続いたと報告されました。モンゴルでは、依然としてインフルエンザA(H1N1)pdm09の活動性が高い水準であり、ILIと肺炎の患者数も増加したと報告されました。韓国では、インフルエンザの活動性は増加し続けており、インフルエンザA(H1N1)pdm09、A(H3N2)、インフルエンザB型ウイルスが同じような割合で検出されました。日本では、インフルエンザの活動性は減少しました。

熱帯地域

アメリカ大陸の熱帯地域

 カリブ海諸国、中米、南米の熱帯地域におけるインフルエンザの活動性は、全体として低い水準でした。

中部アフリカの熱帯地域

 アフリカ地域では、インフルエンザの活動性は全体的に低い水準でしたが、マダガスカルでは、インフルエンザA(H3N2)ウイルスの検出数が増加したと報告され、ガーナでは、インフルエンザB型の活動性が継続して報告されました。

アジアの熱帯地域

 東南アジア諸国におけるインフルエンザの活動性は全体的に低い水準でした。タイでは、ILIの患者数とインフルエンザA(H1N1)pdm09の活動性が増加したと報告されました。

南半球の温帯地域

 南半球におけるILIの活動性は、依然として低い水準が続いており、インフルエンザA(H1N1)pdm09、インフルエンザA(H3N2)、インフルエンザB型ウイルスが散発的に検出されました。

出典

Influenza update 10 March 2014 - Update number 206
http://www.who.int/influenza/surveillance_monitoring/updates/latest_update_GIP_
surveillance/en/index.html