西アフリカにおけるエボラ出血熱の発生状況について (更新15)

8月13日付けの世界保健機関(WHO)のアフリカ地域事務局(AFRO)の情報による西アフリカにおけるエボラ出血熱の発生状況です。

流行状況とサーベイランス

2014年8月10日と8月11日の間に、エボラウイルス疾患(EVD)に関して、128例の新規症例(確定症例、可能性の高い症例、疑い症例)と56例の死亡例が、ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネから報告されました。

ギニア、ナイジェリア、シエラレオネの接触者の追跡調査は、EVD症例の接触者の94%から98%の範囲で同定され、追跡されました。リベリアでは、接触者の追跡調査を強化するための取り組みが進められていますが、この地域では助けが必要とされています。リベリア軍はまた、最近EVDの伝播を止めるための継続的な取り組みの一環として、検疫の下で第3州を置いています。

保健部門の対応

8月11日に、WHOは医療倫理学者、科学的専門家、感染国の一般の人の委員会を招集し、未承認治療を利用する可能性について臨床的意思決定のために、倫理的な影響を検討し評価しました。

この流行の特殊な状況において、委員会は、有効性と有害な作用は未知で証明されていない医療処置を提供することは、治療や予防の可能性として倫理的であるとの合意に達しました。

倫理的な基準は、そのような医療処置の規定を示す必要があります。これらには、治療、インフォームドコンセント、選択の自由、機密性、個人の尊厳、尊厳の保持、地域社会の関与など、あらゆる側面についての透明性が含まれています。

会合の結果に関する追加情報は
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2014/ebola-ethical-review-summary/en/
で見ることができます。会議の議事録の報告書は、2014年8月17日までに一般的に見られるようになります。

運用側においては、WHOは、その戦略的な業務対応計画を最終的に決定して、数日中に国やパートナーとこれを共有することが期待されています。マッピングはまた、協調して最も必要な地域に人員と物資を移動する運用画面を開発するために進行中です。

WHOは、EVDの感染の確定症例、疑い症例、EVD症例に接触があった場合を除き、旅行や貿易の制限の適用は勧めていません。(接触者には適切に防護された医療従事者と検査室の職員は含まれていません。)

国が取るべき活動についての緊急委員会の暫定的勧告は
http://who.int/mediacentre/news/statements/2014/ebola-20140808/en/
で見ることができます。

統計の概要

ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネにおけるエボラウイルスの確定症例、可能性の高い症例、死亡例(2014年8月11日時点)

図.エボラ出血熱の発生状況

症例の総数には、再分類や後向き調査、症例と検査結果の統合の結果により変更が加えられることがあります。疾患流行ニュースで報告されたデータは、保健省によって報告された現在入手可能な最良の情報に基づきます。

出典

WHO/AFRO Epidemiology and surveillance
Ebola virus disease, West Africa-update, 13 August 2014
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/4254-ebola-virus-disease-west-africa-13-august-2014.html