西アフリカにおけるエボラ出血熱の発生状況について (更新19)

8月22日付けの世界保健機関(WHO)の情報による西アフリカにおけるエボラ出血熱の発生状況です。

流行状況とサーベイランス

2014年8月19日と8月20日の間に、エボラウイルス疾患(EVD)に関して、142例の新規症例(確定症例、可能性の高い症例、疑い症例)と77例の死亡例が、ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネから報告されました。

保健部門の対応

対応が求められている最初の予算案についての提議はWHO本部で受け取られ、パートナーによって見直された新予算案が受領されました。必要とされる資源の増加は、データの改善や、感染国の現地の状況を理解したことに基づいています。コストの新たな見積もりは、最も深刻な感染地域のために構築された単位コストモデルを用いて導き出され、感染国の現在の状況に基づいて平均運用コストを反映しています。コストの見積もりの主な推定は、来週末に向けて発表されます。

WHOは、世界中の国々の噂される症例や疑い症例の報告を受け続けており、これらの症例の体系的な検証が進行中です。各国が積極的なサーベイランスと準備活動を続けることを勧奨しています。今日の時点で、ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネの他は、新たな症例は確認されていません。

WHOは、個人がEVDに感染したことが確認されたか、その疑いがあるか、EVD症例との接触があった場合を除いて、いかなる旅行や貿易に関する規制も適用されることを勧奨しません(接触者には、適切に防護処置を行った医療従事者や研究所のスタッフは含まれません。)。国が取るべき活動についての緊急委員会の臨時勧告については、次のサイトを参照してください。

西アフリカにおけるエボラ発生に関するIHR緊急委員会
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2014/ebola-20140808/en/

統計の概要

ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネにおけるエボラウイルス疾患の確定症例、可能性の高い症例、死亡例(2014年8月20日時点)

図.エボラ出血熱の発生状況

症例の総数には、現在行われている再分類や後向き調査、検査結果が利用できるかどうかにより変更が加えられることがあります。疾患流行ニュースで報告されたデータは、保健省によって報告された公式情報に基づきます。

出典

WHO Global Alert and Response(GAR)
Ebola virus disease update- West Africa, 22 August 2014
http://www.who.int/csr/don/2014_08_22_ebola/en/