西太平洋地域における麻しんおよび風しんの流行状況

2014年12月 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:492KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻しんと風しんの流行(Meales-Rubulla Bulletin)についての最新情報によりますと、2014年において東アジアの中国、東南アジア地域のフィリピン、ベトナム、シンガポール、南半球太平洋地域のオーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニアで高頻度に麻しん患者が報告されています。

2014年1月から11月までの麻しん累積確定患者数は、中国が46,767人、フィリピンが21,403人、ベトナムが5,568人と多く、日本は429人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高いのは、フィリピン234.0人、パプアニューギニア153.0人、ベトナム66.3人、ニュージーランドで63.0人でした。日本は3.7人でした。

図.麻しんの流行状況

2014年1月から11月までの風しん累積確定患者数は、中国が11,498人(疑い例も含む)、フィリピンが236人、マレーシアが218人でした。人口100万人あたりの患者発生率では、中国が9.2人、マレーシアが7.9人でした。

麻しんは非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。WHOは2020年までに麻しんと風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPROExpanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 8 Issue 12, 20December2014
http://www.wpro.who.int/immunization/documents/mrbulletinvol8issue12.pdf?ua=1[PDF形式:492KB]

参考

WHO, Immunization, Vaccines and Biologicals: Measles
http://www.who.int/immunization/diseases/measles/en/

FORTH最新ニュース
麻しんについて(ファクトシート)(2014年11月18日)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2014/11181543.html