西太平洋地域における麻しんおよび風しんの流行状況 (更新1)

2015年1月 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:491KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻しんと風しんの流行(Meales-Rubulla Bulletin. Vol. 9(1); Jan 2015)からの最新情報によりますと、2014年において東アジアの中国、東南アジア地域のラオス、フィリピン、ベトナム、シンガポール、南半球太平洋地域のオーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニアで高頻度に麻しん患者が報告されています。

2014年1月から12月までの麻しん累積確定患者数は、中国が48,123人、フィリピンが21,420人、ベトナムが6,498人と多く、日本は434人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高いのは、パプアニューギニア344.1人、フィリピン214.7人、ベトナム71.0人、ニュージーランドで57.7人でした。日本は3.4人でした。

図.麻しんの流行状況

2014年1月から12月までの風しん累積確定患者数は、中国が11,887人(疑い例も含む)、フィリピンが237人、マレーシアが226人でした。人口100万人あたりの患者発生率では、中国が8.7人、マレーシアが7.5人でした。

麻しんは非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。WHOは2020年までに麻しんと風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 9 Issue1,January 2015
http://www.wpro.who.int/immunization/documents/mrbulletinvol9issue1.pdf?ua=1[PDF形式:491KB]

参考

WHO, Immunization, Vaccines and Biologicals: Measles
http://www.who.int/immunization/diseases/measles/en/

FORTH最新ニュース
麻しんについて(ファクトシート)(2015年2月12日)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2015/02121326.html