アジアにおける手足口病の流行 (更新2)

2015年3月10日 WPRO  (原文[英語]へのリンク[PDF形式:740KB]

アジアにおける手足口病が発生している国およびその国における患者数の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国では、2015年に10人の死亡者を含む90,766人の手足口病患者が発生しました。報告された患者数は2012年から2014年の1、2月とほぼ同数です。日本では、2015年2月28日までに7,163人の患者が発生しました。過去3年間と比べて、今年の患者数は多くなっています。2月15日から28日までに、1,946人が報告されました。昨年の同期間の報告では525人です。香港では、病院局から報告された定点観測による週別入院患者数は低くとどまっており、例年の季節変動に沿っています。2月28日までに、患者17人が報告されました。昨年の同期間の報告は10人です。マカオでは、2015年3月9日までに患者243人が報告されました。2月の最終週から3月の第一週にかけて、患者11人が報告されました。これは昨年の同時期と比べて62%の減少です。シンガポールでは、2月28日までに患者4,142人が報告されました。2月21日までは前週と比べて患者が減少していましたが、156人まで増加しています。2月15日から28日までに、患者990人が報告されています。これは、2014年(患者数700人)の同時期よりも41%多くなっていますが、2012年(同1,808人)よりは45%少なくなっています。ベトナムでは、2015年1月1日から3月1日までに死亡者2人を含む患者6,489人が報告されました。ひとりはDong Thap(ドンタップ)から、もうひとりはHau Giang(ハウザン)からです。2014年の同時期と比べて、報告された患者数は18.7%少なくなっています。2月23日から3月1日までの1週間に死亡者は出ていませんが、63県中46県で595人の患者が報告され、前週よりも300人増えています。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO.Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update. 10 March 2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20150310rev.pdf?ua=1[PDF形式:740KB]