アジアにおける手足口病の流行 (更新3)

2015年4月8日 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:929KB]

アジアにおける手足口病が発生している国およびその国における患者数の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国では、2015年に10人の死亡者を含む90,766人の手足口病患者が発生しました。報告された患者数は2012年から2014年の1、2月とほぼ同数です(前回の報告からの更新はありません)。日本では、2015年4月1日までに13,841人の患者が発生しました。3月12日以降、週別の手足口病患者は増加傾向にあり、前年の患者数と比べて高くなっています。2015年3月12日から4月1日までに、4,252人の患者が報告されました。2014年の同期間における報告は776人です。香港では、定点観測による週別入院患者数は低くとどまっており、例年の季節変動に沿っています。3月28日までに、患者27人が報告されました。昨年の同期間の報告は22人です。マカオでは、2015年4月2日までに患者333人が報告されました。3月23日から4月2日には、報告された患者は27人でした。これは昨年の同時期(n=177)と比べて85%の減少です。シンガポールでは、3月28日までに患者6,510人が報告されました。2015年3月15日から28日にかけて、2014年の同時期(n=556)に報告された数の2倍以上の1,114人の手足口病患者が報告されました。それでも、2012年の同時期(n=2,082)と比べると45%少なくなっています。ベトナムでは、2015年1月1日から3月22日までに死亡者2人を含む手足口病患者9,334人が報告されました2014年の同時期と比べて、報告された患者数は18%少なくなっています。2015年3月16日から22日までの1週間に、死亡者は出ていませんが、63県中55県で931人の患者が報告されています。これは、前週と比較して111人(14%)増えています。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO.Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number459.
8 April 2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20150408.pdf?ua=1[PDF形式:929KB]