アジアにおける手足口病の流行 (更新8)

2015年8月25日 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:365KB]

アジアにおける手足口病が発生している国およびその国における患者数の定期報告です。
註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国では、2015年7月31日までに死亡者97人を含む1,246,938人の手足口病患者が報告されました。7月1日から31日までには患者262,239人が報告され、先月(n=354,308)と比べると35.1%減少しました。2015年に報告された月別の手足口病患者数は、2012年、2013年、2014年に示された季節変動パターンに沿っています。

日本では、2015年8月19日までに264,541人の手足口病患者が報告されました。3月12日(第11週)以降、手足口病の患者数は増加していましたが、8月2日以降、その数は減少してきました。2015年8月13日から19日まででは、17,823人が報告されました。これは先週(n=27,935)の56.7%に減少しています。最も頻繁に検出されるウイルスはコクサッキーA16とA6でした。

香港では、2015年8月15日現在、手足口病入院患者413人が報告されています。8月9日から15日までに、定点観測から入院患者31人が報告されました。患者の数は2012年と2014年に比べて多くなっており、患者数自体が増えています。2015年の累積患者数も2014年の同時期に報告された患者数248人よりも多くなっています。

マカオでは、2015年8月15日までに手足口病患者2,315人が報告されました。この減少傾向は季節変動に沿っています。2015年8月15日までの1週間には、前週(n=55)並びに2014年の同時期(n=38)よりも多い58人の患者が報告されました。

シンガポールでは、2015年8月15日までに手足口病患者18,357人が報告されました。2015年8月9日から15日までには、前週(n=367)よりも多い478人の患者が報告されています。患者数は季節変動に沿った動きになっています。

ベトナムでは、2015年1月1日から8月16日までに死亡者4人を含む手足口病患者26,278人が報告されました。2014年の同時期と比べて患者数は43.7%少なくなっています。第33週(2015年8月10日から16日まで)には、63省のうちの48省から患者603人(26.2%の増加)が報告されました。死亡者は報告されていません。およそ患者の72.3%が南部からの報告です。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO/WHO.Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number469. 25 August 2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20150825.pdf?ua=1[PDF形式:365KB]