西太平洋地域における麻しんおよび風しんの流行状況 (更新4)

2015年9月WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:460KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻しんと風しんの流行(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 9 (9) ; July 2015)からの最新情報です。

2015年1月から9月20日までに報告された麻しん累積確定患者数は、中国が37,313人、モンゴルが1,203人、フィリピンが632人、マレーシアが524人、ベトナムが135人と多く、日本は25人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、モンゴル632.1、中国40.1、マレーシア26.2人、ブルネイ13.5でした。日本は0.3でした。

図.麻しんの流行状況

2015年1月から9月20日までに報告された主な国の風しん累積確定患者数は、中国が7,757人、ベトナムが179人、フィリピンが113人、マレーシアが26人、ラオスが16人、モンゴルが13人でした。人口100万人あたりの患者発生率では、中国が8.3、モンゴルが6.8、マカオが5.3、ラオスが3.4、ベトナムが2.9、フィリピンが1.7、マレーシアが1.3、香港が1.2でした。

麻しんは非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。WHOは2020年までに麻しんと風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 9 Issue 9, July 2015
http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/11724/Measles-Rubella_Bulletin_2015_Vol_09_No_09.pdf?ua=1[PDF形式:460KB]

参考

WHO, Immunization, Vaccines and Biologicals: Measles
http://www.who.int/immunization/diseases/measles/en/

FORTH最新ニュース
麻しんについて(ファクトシート)(2015年2月12日)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2015/02121326.html