2016年のニュース

世界のインフルエンザ流行について (更新6)

2016年4月4日 WHO(原文[英語]へのリンク

 WHOから発表された2016年3月20日までのデータに基づくインスルエンザの活動状況です。3月末の報告からアメリカ大陸およびヨーロッパ地域が各地域のサイト情報のみの掲載し、詳細は各地域のサイトで公表していることから、ここでは、東アジア、アジア熱帯地域の詳細情報のみを追記し、これらを除く地域については要約のみを記載しています。詳細は、参考に示された各サイトを基に原文をご覧ください。

要約

 世界では、北米、ヨーロッパの一部、アジア北部/温帯地域において、引き続き活発なインフルエンザの活動が報告されました。アジア北部/温帯地域、東南アジア、ヨーロッパでは、インフルエンザBウイルスの活動の増加が報告されました。

北米では、インフルエンザの活動がピークに達しました。上昇は、主にインフルエンザA(H1N1)pdm09によるものでした。カナダでは、主にインフルエンザBウイルスの検出数増加が報告されました。
ヨーロッパでは、インフルエンザBウイルスの検出数増加に伴い、依然として高いレベルでインフルエンザの活動が報告されています。ほとんどの国では、インフルエンザの活動がピークに達したようでした。
アジア北部/温帯地域では、インフルエンザBの検出割合の増加を伴いながら、インフルエンザの高い活動が続いています。
西アジアでは、前週からの報告でもみられたように、インフルエンザの活動が低下してきました。
アメリカ大陸の熱帯地域、中米、カリブ海では、ジャマイカで、インフルエンザA(H1N1)pdm09を主体として重症急性呼吸器疾患(SARI)活動の高い状態が報告されました。インフルエンザA(H1N1)pdm09によるインフルエンザの活動の高い状態は、グアテマラからも報告されました。
南米熱帯地域では、ブラジルでインフルエンザA(H1N1)pdm09を主体とする高いインフルエンザの活動が続いていました。エクアドルでは、RSウイルスによる重症急性呼吸器疾患(SARI)活動が高まっていることが報告されました。
南半球温帯地域では、インフルエンザ・ウイルスの活動は低い状態でした。
2016年3月7日から2016年3月20日までのデータが、FluNet(協定世界時間2016年4月1日 04:47:34まで)に基づき、89の国と地域にある国立インフルエンザセンター(NICs)とその他の国立インフルエンザ研究施設から集められています。WHO世界インフルエンザ・サーベイランス及び対応システム(GISRS)の検査施設では、この間に138,525本を超える検体が検査されました。インフルエンザ・ウイルスが陽性となった検体は40,448本で、このうち24,973検体(61.7%)がインフルエンザA型、15,475検体(38.3%)がインフルエンザB型でした。亜型が解析されたインフルエンザA型ウイルスのうち、10,087検体(87,5%)がインフルエンザA(H1N1)pdm09、1,442検体(12.5%)がインフルエンザA(H3N2)でした。解析されたインフルエンザB型ウイルスのうち、862検体(18.3%)がB-山形系統で、3,836検体(81.7%)がB-ビクトリア系統でした。

アジア北部/アジア温帯地域
 アジア北部/温帯地域では、主にインフルエンザBウイルスに伴うインフルエンザの活動の上昇が報告されました。モンゴルでは、インフルエンザA(H1N1)pdm09ウイルスの活動の波が押し寄せた後の数週間に、インフルエンザBウイルスの増加が報告されました。インフルエンザ様疾患(ILI)の活動とインフルエンザ関連の死亡者が警戒レベルを超えたことが報告されました。中国北部と韓国では、この数週間は低下傾向にあったインフルエンザ様疾患(ILI)の割合が、少しずつ上昇してきました。日本では、インフルエンザの検出数がほとんどオフ・シーズンのレベルに戻りました。

アジア熱帯地域
 全体として、アジア南部ではインフルエンザの活動は低下の報告が続いていました。しかし、中国南部では、高い状態に留まっていました。中国南部では、主にインフルエンザBウイルスによるレベル上昇が続いていました。

 香港では、前回の報告と比べて、インフルエンザ様疾患(ILI)の活動が僅かに下がってきました。インフルエンザA(H1N1)pdm09の陽性割合は低下してきましたが、インフルエンザBウイルスの割合は増加していました。

 東南アジアでは、インフルエンザBウイルスを主体としていた活動の低下がタイとラオスで報告されました。

出典

WHO. Influenza Update number 260. 4 April 2016
http://www.who.int/influenza/surveillance_monitoring/updates/2016_04_04_surveillance_update_260.pdf?ua=1

参考サイト

アメリカ大陸[北米、中米、カリブ海、南米の熱帯地域、南米温帯地域]
AMRO: www.paho.org/influenzareports
http://www.paho.org/hq/index.php?option=com_content&view=article&id=3352%3A2010-influenza-situation-report&catid=2407%3Ainfluenza-other-respiratoryviruses&Itemid=2469&lang=en

ヨーロッパ
EURO: https://flunewseurope.org/

西太平洋地域
WPRO: http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/Influenza