2016年のニュース

世界のインフルエンザ流行について (更新7)

2016年4月18日 WHO(原文[英語]へのリンク

 WHOから発表された2016年4月3日までのデータに基づくインスルエンザの活動状況です。3月末以降、アメリカ大陸およびヨーロッパ地域からの報告が各地域のサイト情報で掲載されるようになりました。そのため、ここでは、アジア西部地域、アジア北部/アジア温帯地域、アジア熱帯地域の詳細情報のみを追記し、これらを除く地域については要約のみを記載しています。詳細は、参考に示された各サイトを基に原文をご覧ください。

要約

 北半球では、インフルエンザの活動が治まってきましたが、一部の地域ではインフルエンザBの活動が増加の役目を果たし、高まって状態でした。南半球では、インフルエンザの活動が少しずつ増えていることが報告されました。

北米では、主にインフルエンザA(H1N1)pdm09によって続くインフルエンザの活動が報告されていますが、上昇は治まっていました。
ヨーロッパでは、全体としてインフルエンザの活動が治まる傾向がみられました。北部ヨーロッパでは、インフルエンザの活動が全体として治まってきていますが、まだ一定程度は残っていました。ヨーロッパの一部では、流行がインフルエンザBウイルスに移り、検出されています。
アジア北部/温帯地域では、インフルエンザBウイルスの検出割合の増加を伴いながら、インフルエンザの高い活動が続いています。
中米およびカリブ海地域では、インフルエンザの活動は低いことが報告されました。例外的に、ジャマイカから、インフルエンザA(H1N1)pdm09ウイルスが関係した重症急性呼吸器疾患(SARI)の活動が高まっていることが報告されました。
南米熱帯地域では、(活動は)低い状態ですが、インフルエンザA(H1N1)pdm09ウイルスの感染伝播の高まりが報告されました。ブラジルでは、インフルエンザA(H1N1)pdm09ウイルスによって、インフルエンザの活動が毎年のこの時期に予想されるレベルを超えました。コロンビアでは、RSウイルスの流行の高まりが報告されました。
南半球温帯地域では、インフルエンザ・ウイルスの活動が低いレベルですが、少しずつ高まってきました。アルゼンチン、チリ、パラグアイでは、インフルエンザ様疾患および重症急性呼吸器疾患(SARI)の高まりがみられました。
オセアニアと南アフリカでは、インフルエンザ・ウイルスの活動は低いままでした。
2016年3月21日から2016年4月3日までのデータが、FluNet(協定世界時間2016年4月15日 03:54:50まで)に基づき、92の国と地域にある国立インフルエンザセンター(NICs)とその他の国立インフルエンザ研究施設から集められています。WHO世界インフルエンザ・サーベイランス及び対応システム(GISRS)の検査施設では、この間に101,187本を超える検体が検査されました。インフルエンザ・ウイルスが陽性となった検体は24,302本で、このうち13,251検体(54.5%)がインフルエンザA型、11,051検体(45.5%)がインフルエンザB型でした。亜型が解析されたインフルエンザA型ウイルスのうち、4,895検体(85.8%)がインフルエンザA(H1N1)pdm09、811検体(14.2%)がインフルエンザA(H3N2)でした。解析されたインフルエンザB型ウイルスのうち、472検体(19.6%)がB-山形系統で、1,936検体(80.4%)がB-ビクトリア系統でした。

アジア西部

 アジア西部では、この数週間にみられるように、インフルエンザの活動は低い状態が続いていました。

アジア北部/アジア温帯地域

 アジア北部/温帯地域では、主にインフルエンザBウイルスによりインフルエンザの活動の高まった状態が報告されました。モンゴルでは、引き続き、インフルエンザBウイルスのレベルの高まりが報告されました。また、高い状態ではありますが、この時期にはインフルエンザ様疾患(ILI)の活動が低下してきました。インフルエンザに関連する死亡者数の上昇が報告されました。

 中国北部と韓国では、インフルエンザ様疾患(ILI)の活動は減少してきたものの高い状態でした。また、中国北部と韓国で検出されているのは、主にインフルエンザBウイルスでした。

アジア熱帯地域

 全体として、アジア南部はインフルエンザの活動が低いままでした。しかし、中国南部では、高まっていました。中国南部では、主にインフルエンザBウイルスに伴うインフルエンザ様疾患(ILI)の活動の高まりが続いていました。

 香港では、昨シーズンと比べて、インフルエンザ様疾患(ILI)の活動が高まった状態にありました。インフルエンザA(H1N1)pdm09ウイルスの陽性率が低下してきましたが、インフルエンザBウイルスの方は上昇してきました。

 東南アジアでは、タイとラオスでインフルエンザの活動が治まってきました。検出されているのは、主にインフルエンザBウイルスでした。

出典

WHO. Influenza Update number 261. 18 April 2016
http://www.who.int/influenza/surveillance_monitoring/updates/2016_04_18_surveillance_update_261.pdf?ua=1

参考サイト

アメリカ大陸[北米、中米、カリブ海、南米の熱帯地域、南米温帯地域]
AMRO: www.paho.org/influenzareports
http://www.paho.org/hq/index.php?option=com_content&view=article&id=3352%3A2010-influenza-situation-report&catid=2407%3Ainfluenza-other-respiratoryviruses&Itemid=2469&lang=en

ヨーロッパ、中央アジア
EURO: https://flunewseurope.org/

西太平洋地域
WPRO: http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/Influenza