アジアにおける手足口病の流行状況(更新4)

世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から出された各国の手足口病患者数およびその国における発生状況についての定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国

2016年3月31日までに、死亡者11人を含む184,420人の手足口病患者が報告されました。3月1日から31日まででは、患者72,464人が報告され、2月に報告された患者数(n=32,457)よりも多くなっていました。2016年における毎月の手足口病患者数は、2012年から2015年の季節変動パターンを辿っています。

日本

2016年4月20日現在、2016年に報告された手足口病患者は1,576人でした。2016年第15週の患者数は214人で、前週は74人でした。手足口病の活動は低調で、季節変動パターンに沿っています。

香港

2016年4月23日現在、第17週までに120人の手足口病入院患者が定点観測施設から報告されました。これは、前年にみられた報告数よりも多くなっています。2016年3月3日から9日(原文どおりに記載)にかけて、定点観測施設から3人の入院患者が報告されました。1月初旬のピーク時以降、手足口病の入院患者数は減少傾向にあり、季節変動パターンに沿っています。

マカオ

2016年には、633人の手足口病患者が報告されました。第17週には、新たに手足口病患者57人が、第16週には50人が報告されました。

シンガポール

2016年第16週までに、手足口病患者12,166人が報告されました。2016年の患者数は、他の年の同時期に報告された患者数よりも多くなっています。第15週には、手足口病患者11,115人(原文どおりに記載)が報告されました。第16週には、患者1,052人が報告されました。

ベトナム

2016年3月27日までに、63省のうち60省から手足口病患者7,782人が報告されました。死亡者は報告されませんでした。第13週では、648人の患者が報告されました。死亡者は報告されませんでした。国内で報告される全患者数の68%は、南部地域の患者が占めていました。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO/WHO. 3 May 2016
Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number487
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_20160503.pdf?ua=1[PDF形式:492KB]