2016年のニュース

西太平洋地域におけるデング熱の流行状況 (更新11)

 2016年11月15日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表されたデング熱の発生状況の報告です。

 註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため国別の比較はできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国
 2016年10月31日までに、デング熱患者1,840人が報告されました。この患者数は2015年の同時期と比べて少なくなっています。

マレーシア
 第45週のデング熱患者は1,373人でした。前週の報告1,263人よりも8.7%増加しました。2016年の累積患者数は、2015年の同時期に報告された患者数104,910人と比べれば少なく、91,879人でした。また、累積死亡者数は第45週までに212人となりました。2015年の同じ時期に報告された死亡者数は284人でした。

フィリピン
 2016年8月20日までに、死亡者422人を含む101,401人のデング熱患者が報告されました。これは、2015年の同じ時期(n=87,411)と比べて16%多くなっています。

シンガポール
 
第44週に、デング熱患者86人が報告されました。2016年の累積患者数(n=12,525)は、2016年の初めに患者数が多かったことから、2015年の同じ時期の累積患者数(n=8,786)と比べて、42.5%多くなっています。しかし、第36週以降、患者数は減っており、第44週の患者数は過去6年間で2番目に少なくなっていました。

カンボジア
 2016年1月1日から5月17日までに、死亡者4人を含むデング熱患者1,771人が報告されました。5月には、患者168人が報告されました。死亡者はでていません。この時点では、患者数は、安定して少ない状態です。

ラオス
 2016年10月28日までに、死亡者10人を含むデング熱患者4,658人が報告されました。2016年10月22日から28日までに、新たにデング熱患者185人が報告されました。死亡者はでていません。患者数は2014-2015年の同じ時期よりも多くなっています。

ベトナム
 2016年8月31日までに、63省のうち44省から死亡者20人を含む63,504人のデング熱患者が報告されました。2016年8月には、死亡者4人を含む16,547人が報告されました。2015年の同時期と比べて、死亡者は3人少ないものの、累積患者数は97%増加していました。また、2010-2015年の同じ時期の患者数(中央値)を比べると、累積患者数は99.7%増えていました。

オーストラリア
 2016年10月31 日現在で、デング熱患者1,930人が確定診断されました。3月以降、報告された患者数は減少傾向にあり、2011年から2015年の季節変動傾向に沿っています。

フランス領ポリネシア
 第42週には、確定患者22人が報告されました。患者22人のうち4人(18%)がデング熱1型と確認されました。

パプアニューギニア
 
1月1日から11月6日までに、パプアニューギニアを旅行したデング熱患者80人の感染輸入が(オーストラリア)クイーンズランド州健康局(海外からの媒介性疾患に関する4半期報告書)から報告されました。これらの患者のうち、5人がデング熱1型、57人がデング熱2型、4人がデング熱3型、3人がデング熱4型でした。11人では亜型が特定されませんでした。

ニューカレドニア
 
2016年10月には、デング熱患者19人が報告されました。2016年6月以降、患者数は減少してきました。

出典

WHO/WPRO. Update on the dengue situation in the Western Pacific Region. 15 November 2016
Dengue Situation Update Number 504
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/dengue_biweekly_20161115.pdf?ua=1