アジアにおける手足口病の流行状況 (更新12)

2016年12月13日に世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表された手足口病患者数およびその国における発生状況の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国

2016年10月31日までに、死亡者204人を含む2,141,471人の手足口病患者が報告されました。10月1日から31日までに、9月に報告された患者数(n=134,972)よりも少ない(? 原文どおりに翻訳)、177,639人の患者が報告されました。2016年に報告される毎月の手足口病患者数は、2012年から2015年における季節変動パターンを辿っています。

日本

2016年11月26日現在、2016年に報告された手足口病患者は61,965人でした。2016年第47週の患者数は2.212人で、前週は2,300人でした。第45週には、手足口病の活動が低下し始めました。

韓国

定点観測施設では、週毎の手足口病患者数が減る傾向にありました。第49週には、受診者1000人あたりの手足口病患者は2.9で、これは前週に記録された3.3よりもやや低くなっていました。

香港

2016年12月3日現在、723人の手足口病入院患者が定点観測施設から報告されました。第48週に定点観測施設から入院を必要と報告された患者数は14人で、2015年にみられた患者数と同様でした。

マカオ

2016年に報告された手足口病の患者数は3,479人でした。第49週には、新しく手足口病患者119人が報告されました。第44週以降は患者数が増加してきており、2015年の同週に報告された患者数(443人)よりも多くなっていました。

シンガポール

2016年第48週までに、手足口病患者39,911人が報告されました。第48週には、602人が報告されました。これは、2015年の同週に報告された患者数よりもやや多くなっています。

ベトナム

2016年12月4日までに、手足口病患者46,388人と死亡者1人が報告されました。第49週には、患者851人が報告されました。死亡者はいませんでした。第43週以降、患者数は減少しており、前年と同じような傾向を示しています。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO/WHO.Emerging disease surveillance and response. 13December2016
Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number503
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20161213.pdf?ua=1[PDF形式:425KB]