手足口病の流行状況 -西太平洋地域(更新3)

2017年2月14日に世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表された手足口病患者数およびその国における発生状況の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国
2016年12月31日までに、死亡者220人を含む2,468,174人の手足口病患者が報告されました。12月1日から31日までに、11月に報告された患者数(n=217,754)よりも少ない、145,558人の患者が報告されました。2016年に報告される毎月の手足口病患者数は、2012年から2015年における季節変動パターンを辿っています。

日本
2016年に手足口病患者69,121人が報告されました。2017年第1週と第2週の患者数が515人と447人であったのに対し、第3週は681人、第4週は542人でした。患者数は、前年のピーク時と比べれば低いレベルに留まっていましたが、この7年間の同じ週の患者数よりは多くなっていました。

韓国
定点観測施設では、週毎の手足口病患者数は低い状態が維持されています。2017年第5週には、受診者1000人あたりの手足口病患者は0.3で、これは前週に記録されたレベル(0.4/1000人)よりも低くなっていました。

香港
2016年12月31日までに、775人の手足口病入院患者が定点観測施設から報告されました。2017年第4週には、定点観測施設から入院を必要と報告された患者数は4人で、第5週に報告された患者はいませんでした。これは、第1週に報告された患者数よりも少なくなっていました。

マカオ
2016年に報告された手足口病の患者数は3,808人でした。2017年第2週には、手足口病患者76人が報告されました。これは、第1週よりも多くなっていましたが、第5週には14人に減りました。全体として、2017年における手足口病の活動は低い状態に留まっていました。

シンガポール
2016年第52週までに、手足口病患者42,154人が報告されました。2017年第4週には、494人が報告されました。これは、第3週に報告された患者数よりも少なくなっていました。

ベトナム
2016年12月25日までに、手足口病患者48,866人と死亡者1人が報告されました。第52週には、患者590人が報告されました。死亡者はでていません。第43週以降、患者数は減少しており、前年と同じような傾向を示しています。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO/WHO.Emerging disease surveillance and response. 14February2017
Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number507
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20170214-final.pdf?ua=1[PDF形式:469KB]