麻疹と風疹の発生状況 -西太平洋地域(更新)

2017年3月WPRO(原文[英語]へのリンク[PDF形式:2559KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻疹と風疹の発生状況(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 11 (3); March 2017)からの最新情報です。2017年3月20日までの情報が示されています。

2017年3月20日までに報告された麻疹の累積確定患者数は、中国が743人、マレーシアが106人と多く、日本は39人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、マレーシア(20.4)、シンガポール(16.6)、ニュージランド(10.4)でした。日本は1.9でした。

図.麻しんの流行状況

2017年3月20日までに報告された主な国の風疹累積確定患者数は、中国が123人と多く、この他に複数の患者が報告された国は、マレーシアが7人、モンゴルが3人、日本が2人でした。人口100万人あたりの患者発生率は、モンゴルが5.9、大洋州地域1.8、マレーシアが1.3でした。

麻疹は非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。風疹は妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。WHOは2020年までに麻疹と風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 11 Issue 3, March 2017
http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/13572/Measles-Rubella-Bulletin-2017-Vol-11-No-03.pdf[PDF形式:2559KB]

参考