デング熱の流行状況 -西太平洋地域(更新8)

2017年4月25日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表されたデング熱の発生状況の報告です。

註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため国別の比較はできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国

2017年3月31日までに、デング熱患者67人が報告されました。この患者数は2016年の同時期(91人)と比べて僅かに少なくなっています。

マレーシア

第15週に、デング熱患者1,902人が報告されました。これは、前週の報告者数1,804人よりも5.4%多くなっていました。2017年の累積患者数は、2016年の同時期に報告された患者数41,075人よりも少ない27,405人でした。33%(13,670人)少なくなっていました。また、2017年第15週までに、デング熱に関連する死亡者が65人となりました。これは、2016年の同時期の死亡者数92人よりも27人(29.3%)少なくなっていました。

フィリピン

2017年4月1日までに、26,433人のデング熱疑い患者が報告されました。患者数は、2016年の同じ時期の41,170人よりも35.8%少なくなっていました。

シンガポール

2017年1月から4月15日までに、デング熱患者803人が報告されました。これは、2013年以降の同時期に報告された患者数よりも減っています。第15週の患者は32人でした。この患者数は、2016年の同時期の患者数221人と比べて85.5%も少ない32人でした。

ラオス

2017年4月14日までに、デング熱患者561人が報告されました。死亡者はでていません。第15週には、デング熱患者3人が報告されました。死亡者は報告されませんでした。患者数は、2015年と2016年の同じ時期よりも多くなっていました。

ベトナム

2017年2月に、全国63のうち39の都市/省から、デング熱患者5,447人が報告されました。死亡者が5人いました。先月と比べて17%、前年の同時期と比べて7.7%減少していました。2017年最初の2か月の累積患者数は12,848人で、死亡者5人が含まれていました。2016年の同時期(患者19,242人、死亡者7人)と比べると、累積患者は33.2%、死亡者数は2人減っていました。2011-2015年の中央値と比べると、累積患者数は94.7%増えていました。

カンボジア

2017年4月18日までに、デング熱の疑い患者206人が報告されました。デング出血熱、デング・ショック症候群を含めたデング熱疑い患者は、2014年から2016年まで3年間の同じ時期の数値と比べて、低くなっていました。

オーストラリア

2017年4月24日までに、デング熱の検査確定患者411人が報告されました。報告された患者数は、これまでの年(2012-2016)の同じ時期に報告された数値よりも少なくなっていました。

フランス領ポリネシア

2017年第9週と第10週の間に、デング熱の確定患者43人が報告されました(第9週に19人、第10週に24人)。患者43人のうち11人(26%)がデング熱1型と確認されました。

ニューカレドニア

2016年9月から2017年4月20日までに、デング熱患者2,821人が報告されました。2016年9月以降、患者数が増加しています。

出典

WHO/WPRO.Update on the dengue situation in the Western Pacific Region. 25 April 2017
Dengue Situation Update Number515

http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/dengue_biweekly_20170425.pdf?ua=1[PDF形式:819KB]