デング熱の流行状況 -西太平洋地域(更新12)

2017年6月20日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表されたデング熱の発生状況の報告です。

註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため国別の比較はできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

カンボジア
2017年6月13日までに、デング熱の疑い患者535人が報告されました。デング出血熱、デング・ショック症候群を含めたデング熱患者の数は、2014年から2016年まで3年間の同じ時期の数値と比べて、少なくなっていました。

中国
2017年5月31日までに、デング熱患者107人が報告されました。この患者数は2016年の同時期に報告された患者数よりも僅かに少なくなっています。

ラオス
2017年6月9日までに、デング熱患者2,138人が報告されました。死亡者が5人報告されました。第23週には、デング熱患者322人が報告されました。死亡者も1人報告されました。2017年に報告された患者数は、2016年の同じ時期に報告された患者数よりも多くなっていました。この5年間の同じ時期と比べると、この国は、現在、デング熱が流行レベルに達しています。

マレーシア
第23週(2017年6月4日から10日まで)に、デング熱患者2,233人が報告されました。死亡者も4人報告されました。これは、2017年第22週の報告者数2,302人と比べて、69人(3%)少なくなっていました。2017年第23週までの累積患者数は、死亡者97人を含む43,807人で、2016年の同じ時期の患者数52,185人よりも16.1%(8,378人)少なくなっていました。

フィリピン
2017年1月1日から5月6日までに、33,760人のデング熱疑い患者が報告されました。2016年の同じ時期の49,565人と比べて、患者数は32%少なくなっていました。

シンガポール
2017年1月から6月3日までに、デング熱患者1,149人が報告されました。これは、2013年以降の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。第22週の患者は66人でした。2017年に報告された患者数は、2016年の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。

ベトナム
2017年5月7日までに、死亡者8人を含むデング熱患者29,701人が報告されました。2016年の同じ時期(患者33,540人、死亡者9人)と比べると、累積患者数は11.4%少なくなっていました。第19週には、死亡者1人を含む患者1,352人が報告されました。患者の多くは南部(71%)から報告されました。全体では、昨年の同じ時期と比べて増加傾向がみられました。

オーストラリア
2017年5月31日(原文どおりに記載)までに、デング熱の検査確定患者556人が報告されました。報告された患者数は、これまでの年(2012-2016)の同じ時期に報告された数値よりも少なくなっていました。

フランス領ポリネシア
2017年第21週には患者25人が、第22週には患者27人が報告されました。患者40人のうち11人(45%)(原文どおりに記載)がデング熱1型と確認されました。

ニューカレドニア
2016年9月から2017年6月17日までに、デング熱患者4,257人が報告されました。第12週以降、患者数は減ってきています。

出典

WPRO/ WHO.Update on the dengue situation in the Western Pacific Region. 20 June 2017
Dengue Situation Update Number519
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/dengue_biweekly_20170620.pdf?ua=1[PDF形式:790KB]