デング熱の流行状況 -西太平洋地域(更新13)

2017年7月4日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表されたデング熱の発生状況の報告です。

註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため国別の比較はできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

カンボジア
2017年6月30日までに、デング熱の疑い患者765人が報告されました。デング出血熱、デング・ショック症候群を含めたデング熱患者の数は、2014年から2016年まで3年間の同じ時期の数値と比べて、少なくなっていました。

中国
2017年5月31日までに、デング熱患者140人が報告されました。この患者数は2016年の同時期に報告された患者数よりも僅かに少なくなっています。

ラオス
2017年6月28日までに、デング熱患者3,048人が報告されました。死亡者が5人報告されました。第25週には、デング熱患者434人が報告されました。今年報告されたデング熱患者数は、2014年の同じ時期に報告された患者数よりもかなり多くなっていました。

マレーシア
第25週(2017年6月18日から24日まで)に、デング熱患者2,173人が報告されました。死亡者も3人報告されました。報告された患者数は、2017年第24週の報告者数2,112人と比べて、2.9%多くなっていました。2017年第25週までの累積患者数は、死亡者107人を含む48,092人で、2016年の同じ時期の患者数55,765人よりも13.8%少なくなっていました。

フィリピン

2017年1月1日から5月6日までに、33,760人のデング熱疑い患者が報告されました。2016年の同じ時期の49,565人と比べて、患者数は32%少なくなっていました。

シンガポール
2017年1月から6月24日までに、デング熱患者1,382人が報告されました。これは、2013年以降の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。第25週には、患者73人が報告されました。2017年に報告された患者数は、2016年の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。

ベトナム
2017年6月18日までに、死亡者13人を含むデング熱患者45,074人が報告されました。2016年の同じ時期(患者40,511人、死亡者12人)と比べると、累積患者数は11.3%多くなっていました。2017年第25週(6月12日-18日)に死亡者はでていませんが、患者2,810人が報告されました。第24週(患者2,921人、死亡者2人)と比べると、患者数は3.8%少なくなっていました。患者の多くは南部(70%)から報告されました。

オーストラリア
2017年6月31日(原文どおりに記載)までに、デング熱の検査確定患者601人が報告されました。報告された患者数は、これまでの年(2012-2016)の同じ時期に報告された数値よりも少なくなっていました。

フランス領ポリネシア
2017年第23週には患者23人が、第24週には患者12人が報告されました。患者23人のうち15人(37%)がデング熱1型と確認されました。

ニューカレドニア
2016年9月から2017年7月3日までに、デング熱患者4,467人が報告されました。第16週以降、患者数は減ってきています。

出典

WPRO/ WHO.Update on the dengue situation in the Western Pacific Region. 4 July 2017
Dengue Situation Update Number520
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/dengue_biweekly_20170704.pdf?ua=1[PDF形式:1.4MB]