手足口病の流行状況-西太平洋地域(更新20)

2017年10月24日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表された手足口病患者数およびその国における発生状況の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国

2017年9月1日から9月30日までに、死亡者4人を含む218,880人の手足口病患者が報告されました。手足口病患者数は過去5年間(2012-2016)の季節変動パターンに沿っています。

日本

2017年第41週に報告された手足口病の患者数は5,889人でした。10月18日までに報告された手足口病患者は316,683人となりました。手足口病の患者数は、2010年から2016年の同時期(と同じ)季節変動の傾向を辿っています。

韓国

2017年第41週において、受診者1,000人あたりの手足口病患者数は3.2人で、前週の5.7人と比べて下がっていました。これは、2013年から2016年までと同じ季節変動の傾向を辿っています。

香港

2017年第41週に、定点観測施設から入院が必要であったと報告された患者数は、34人でした。第39週に患者が16人しかいなかったことをみると、報告された患者数が38人となった第40週から急激な上昇が始まっています。この上昇で、定点観測施設から入院が必要であったと報告された患者数は、2012年以降の同じ週(の患者数)よりも多くなりました。

マカオ

2017年第41週までに、手足口病患者2,617人が報告されました。この週の手足口病患者数は44人で、前週、第40週に報告された患者数(62人)よりも29%少なくなりました。今年は、6月に季節変動のピークが観察されました。これまでのシーズンと比べて、今年は(流行が)遅くなっています。

シンガポール

2017年第41週には、患者721人が報告されました。報告される手足口病患者の数は、前年と同様となっています。

ベトナム

2017年第41週に報告された患者数は1,833人でした。これは、先週(2,076人)と比べて13.3%少なくなっていました。死亡者は報告されていません。2017年10月15日までの累積入院患者数は、63省から(報告され)38,814人でした。2016年の同じ時期と比べて、16.6%増えていました。今年は、これまでのところ、死亡者は報告されていません。

出典

WPRO/WHO.Emerging disease surveillance and response. 24 October 2017
Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number524(バックナンバーは原文どおりに記載)
http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/hfmd_biweekly_report_20171024.pdf?ua=1[PDF形式:533KB]