西太平洋地域における症状・疾患サーベイランス報告(更新7)

2017年38、40-43週に報告されたWHO西太平洋地域事務局(WPRO)のサーベイランス情報をまとめて掲載いたします。

  1. 註1発生時期に時間差がありますので、詳細は原文でお確かめください。
  2. 註2[ ]の数字は報告週です。

太平洋地域での症状・疾患サーベイランス報告システム(PSSS)では、伝染性感染症の発生を示唆する情報の報告をしています。データは、急性発熱と発疹、下痢、インフルエンザ様疾患、遷延性の発熱の4つの症状群について、太平洋地域の23か国200か所以上の医療施設から収集されています。PSSSは、伝染性感染症に対する極めて貴重な早期警報ツールとしての、また、太平洋諸島の地域と国々、WHO、太平洋共同体のようなその他の国際機関との間で定期的に連絡をとる機構制度としての役目を果たしています。

概要

  • 急性発熱と発疹:フィジー[38、41-43]、キリバス[40,41]、ミクロネシア連邦[41]、フランス領ポリネシア[42、43]
  • 遷延性発熱:キリバス[40]
  • 下痢症:マーシャル諸島[41]

疾患別の発生状況

流行性耳下腺炎[ムンプス]

バヌアツ、ミクロネシア連邦Kosrae(コスラエ)州、ハワイで、流行が続いています[第38週]。バヌアツ、ミクロネシア連邦Kosrae(コスラエ)州およびポンペイ州で流行が続いています[第42、43週]。

結膜炎

【マーシャル諸島】10月1日迄の週に、患者65人が報告されました [第38週]。

チフス

【フィジー】フィジー東部Moturiki(モトゥリキ)島で患者が13人でました。健康・医療サービス省は、安全な飲み水、上下水道の衛生環境など、必要とされる予防対策について注意喚起を形成させることに取り組んでいます[第40週]。

出典