麻疹と風疹の発生状況 -西太平洋地域(更新7)

2017年10月WPRO(原文[英語]へのリンク[PDF形式:2121KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(WPRO)から定期発行されている麻疹と風疹の発生状況(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 11 (10); October2017)からの最新情報です。2017年10月20日までの情報が示されています。

2017年10月20日までに報告された麻疹の確定患者および症状の一致する患者の累積数は、中国が5,363人、マレーシアが1,147人、フィリピンが781人、ベトナムが172人と多く、日本は178人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、マレーシア(49.1)、シンガポール(15.2)、フィリピン(10.0)でした。日本は1.9でした。

註:人口100万人あたりの患者発生率の計算は年間発生数の予測値に基づいて計算されています。

図.麻しんの流行状況

2017年10月20日までに報告された主な国の風疹累積確定患者数は、フィリピンが429人、中国が1,376人と多く、マレーシアが86人、ベトナムが40人、モンゴルが12人、ラオスが10人と続いていました。日本は4人でした。人口100万人あたりの患者発生率は、フィリピンが5.5、モンゴルが5.2、マレーシアが3.7、ラオスが1.9、大洋州地域が1.6、中国が1.3でした。

註:人口100万人あたりの患者発生率の計算は年間発生数の予測値に基づいて計算されています。

麻疹は非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。風疹は妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。WHOは2020年までに麻疹と風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 11 Issue 10, October2017
http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/13695/Measles-Rubella-Bulletin-2017-Vol-11-No-10.pdf?ua=1[PDF形式:2121KB]

参考