デング熱の流行状況 西太平洋地域(更新24)

2017年12月5日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表されたデング熱の発生状況の報告です。

註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため国別の比較はできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

カンボジア

2017年11月28日までに、デング熱の疑い患者3,056人が報告されました。デング出血熱、デング・ショック症候群を含めたデング熱患者の数は、2014年から2016年まで過去3年間の同じ時期の数値と比べて、少なくなっていました。

中国

2017年に、デング熱患者1,645人が報告されました。報告された患者数は、例年の傾向を辿りながら、先月よりも少なくなっています。

ラオス

2017年11月24日までに、デング熱患者10,820人が報告されました。死亡者は14人で同じでした。第47週には、デング熱患者199人が報告されました。死亡者はでていません。この5年間の同じ時期と比べると、デング熱は国内で警戒レベルを上回っています。しかし、3か月にわたり(患者数は)低下する傾向にあります。

マレーシア

第47週(2017年11月19日から25日まで)に、デング熱患者961人が報告されました。患者数は、第44週(原文どおりに記載)と比べて、3.2%減少しました。2017年第47週までに、デング熱の累積患者数は79,023人(死亡者164人を含む)となりました。一方、2016年の同じ時期の患者数は94,337人(死亡者220人を含む)でした。

フィリピン

2017年1月1日から9月30日までに、国内で死亡者526人を含む97,287人のデング熱患者が報告されました。この患者数は、2016年の同じ時期(167,102人)と比べて、41.8%少なくなっていました。

シンガポール

2017年1月から11月18日までに、デング熱患者2,520人が報告されました。これは、2013年以降の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。第46週には、患者51人が報告されました。2017年に報告された患者数は、過去5年の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。

ベトナム

2017年11月26日までに、デング熱患者173,169人(死亡者30人を含む)が報告されました。第47週には、患者2,518人が報告されました。死亡者はでませんでした。第46週に報告された患者数2、902人(死亡者ゼロ)と比べて、13.2%減っていました。ハノイでは、11月26日までに患者が約37,146人(死亡者7人を含む)記録されました。累積患者数は、ここ数年よりもかなり多くなっていますが、現在は安定して減少傾向がみられます。

オーストラリア

2017年11月30日までに、デング熱の患者939人が報告されました。11月には、患者34人が報告されました。報告された患者数は、これまでの5年間(2012-2016)の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。

フランス領ポリネシア

2017年第45週から第46週までに、確定患者25人が報告されました。これらの患者のうち14人(56%)がデング熱1型と確認されました。

ニューカレドニア

2017年11月29日までに、デング熱患者4,416人が報告されました。第16週以降、患者数は減ってきています。

出典

WPRO/ WHO.Update on the dengue situation in the Western Pacific Region. 5December2017
Dengue Situation Update Number531
http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/dengue_biweekly_report_20171205.pdf?ua=1[PDF形式:625KB]