2018年のニュース

世界のインフルエンザの流行状況

2018年1月8日 WHO(原文[英語]へのリンク

 WHOから発表された2017年12月24日までのデータに基づくインフルエンザ流行の状況です。詳細の報告は各地域事務局のサイト情報に掲載されています。詳細は、参考に示された各サイトを基に原文をご参照ください。

要約

北半球温帯地域では、インフルエンザの活動が高まりを続けていました。一方、南半球温帯地域では、活動が非流行期のレベルまで下がりました。世界全体で検出されるインフルエンザの大半は、インフルエンザA(H3N2)ウイルスとインフルエンザBウイルスで占められていました。しかしながら、一部の国では、インフルエンザA(H1N1)pdm09が多くなっていました。
2017年12月11日から12月24日までのデータが、FluNet(協定世界時間2018年1月7日 15:48:27まで)に基づき、105の国と地域にある国立インフルエンザ・センター(NICs)とその他の国立インフルエンザ研究施設から集められました。WHO世界インフルエンザ・サーベイランス及び対応システム(GISRS)の検査施設では、この間に179,990本を超える検体が検査されました。インフルエンザ・ウイルスが陽性となった検体は40,431本で、このうち26,351検体(65.2%)がインフルエンザA型、14,080検体(34.8%)がインフルエンザB型でした。インフルエンザAウイルスのサブタイプ(亜型)では、3,357検体(30.7%)がインフルエンザA(H1N1)pdm09、7,582検体(69.3%)がインフルエンザA(H3N2)でした。解析されたインフルエンザBウイルスのうち、5,620検体(86.3%)がB-山形系統、891検体(13.7%)がB-ビクトリア系統でした。
休暇シーズンと年末時期の(報告の)ために、FluNetとFLUIDから報告されるデータが、いつもよりも完全性を欠いている可能性があります。

北半球の温帯地域

北米
 この地域では、全体的にインフルエンザ・ウイルスの活動が高まりを続けていました。カナダでは、インフルエンザとインフルエンザ様疾患(ILI)、並びにインフルエンザ関連での入院が、この時期に予想されるレベルを超えました。流行の初期にあるとみられます。カナダとアメリカ合衆国では、65歳を超える成人が入院患者の多くを占めました。また、メキシコでは、(65歳を超える成人が)インフルエンザ患者の多くを占めました。この地域では、主にインフルエンザA(H3N2)ウイルスが検出されており、続いて、インフルエンザBの検出割合が多くなっていました。

ヨーロッパ
 ヨーロッパでは、一部の国で呼吸器系疾患の指標が急激に高まり、インフルエンザの活動が北部と南西部のほとんどの国で基底値を上回るレベルにまで高まってきました。

 インフルエンザBウイルスが、頻繁に検出されました。また、インフルエンザAウイルスのサブタイプ(亜型)は、国と調査体制(外来、入院患者の取り扱い)ごとにさまざまでした。

北アフリカ
 北アフリカでのインフルエンザの活動は、主にインフルエンザA (H1N1)pdm09ウイルスの検出によるものでした。エジプトとモロッコでは、活動が高まってきました。チュニジアでも、活動の急激な増加が報告されました。

西アジア
 西アジアのイスラエルとヨルダンでは、それぞれに、インフルエンザBウイルスとインフルエンザA (H1N1)pdm09ウイルスが検出されることにより、インフルエンザの活動の高まりが報告されました。

中央アジア
 中央アジアでは、インフルエンザの活動は、低い状態か、報告がない状態でした。

東アジア
 東アジアでは、このところの数週間はインフルエンザの活動が高まりを続けていました。

 中国北部と南部の両地域では、インフルエンザ様疾患(ILI)とインフルエンザの活動が高まりを続けていました。主にインフルエンザB山形系統ウイルスが、次いでインフルエンザA(H3N2)ウイルスが検出されました。

 韓国では、インフルエンザBウイルスとインフルエンザA(H3N2)ウイルスの検出数の増加が報告されました。

熱帯地域

アメリカ大陸の熱帯地域/中米とカリブ海諸国
 カリブ海地域と中米の国々では、インフルエンザの活動は、低い状態か、報告がない状態でした。

 南米熱帯地域では、インフルエンザの活動は、低い状態か、報告がない状態でした。

アフリカ
 西アフリカでは、このところの数週間と比べて、インフルエンザの活動はさらに低調な状態でした。ブルキナファソ、コートジボワール、ガーナ、トーゴでは、主にインフルエンザA(H1N1) pdm09ウイルスの検出が報告されました。

 アフリカ中央部では、カメルーンでインフルエンザAウイルスとインフルエンザBウイルスに伴う活動が、コンゴ民主共和国でインフルエンザA(H1N1) pdm09ウイルスの検出が報告されました。

 東アフリカのマダガスカル、モザンビーク、タンザニアでは、散発的なインフルエンザの検出が報告されました。

熱帯アジア
 南アジアでは、イランから、すべての型の季節性インフルエンザが報告されました。

 東南アジアでは、インフルエンザの活動が低いレベルにあることが報告されました。

南半球の温帯地域諸国

 南半球温帯地域では、全体的に、インフルエンザの活動が非流行期のレベルまで下がってきました。

出典

WHO. Influenza Update number 306. 8 January 2018
http://www.who.int/entity/influenza/surveillance_monitoring/updates/2018_01_08_surveillance_update_306.pdf?ua=1

参考サイト

アメリカ大陸[北米、中米、カリブ海、南米の熱帯地域、南米温帯地域]
AMRO: www.paho.org/influenzareports

ヨーロッパ事務局
EURO: http://www.flunewseurope.org/

東地中海地域事務局
EMRO: http://www.emro.who.int/health-topics/influenza/regional-situation-update.html

西太平洋地域事務局
WPRO: http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/Influenza