デング熱の発生状況 -西太平洋地域(更新4)

2018年2月27日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表されたデング熱の発生状況の報告です。

註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため国別の比較はできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

カンボジア
2018年2月20日までに、デング熱の疑い患者132人が報告されました。第7週におけるデング熱疑い患者は25人でした。第7週に報告されたデング熱の患者数は、2014年から2017年まで過去3年間(原文どおりに記載)の同じ時期と同様となっていました。

中国
2018年1月31日までに、デング熱患者16人が報告されました。報告された患者数は、先月よりも少なく、例年の傾向を辿っていました。

ラオス
2018年第7週に、デング熱患者18人が報告されました。死亡者はいませんでした。デング熱は、季節変動に沿って活動は低調で、常在するレベルも、警報を発するレベルも下回っていました。

マレーシア
第6週に、デング熱患者1,200人(死亡者2人)が報告されました。患者数は、前週と比べて、12.6%増加していました。

フィリピン
2018年1月1日から2月10日までに、国内でデング熱患者10,980人が報告されました。この患者数は、昨年の同じ時期(18,731人)と比べて、41%少なくなっていました。

シンガポール
2018年2月17日まで(原文どおりに記載)に、デング熱患者28人が報告されました。この患者数は、2013年以降の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。

ベトナム
2018年2月18日までに、デング熱患者8,667人が報告されました。死亡者はでていません。2017年の同じ時期(患者13,447人、死亡者0人)と比べると、累積患者数は36%減っていました。第7週(2月12-18日)には、63省のうちの35省から、患者525人が報告されました。死亡者は報告されませんでした。

オーストラリア
2018年2月26日までに、デング・ウイルス感染者117人が報告されました。報告された患者数は、これまで数年間(2013-2017)の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。

フランス領ポリネシア
2018年第5週から第6週にかけて、デング熱患者が合計で34人報告されました。これらの患者のうち、44%が15歳未満の子どもで、21人(62%)がデング熱1型と確認されました。

ニューカレドニア
2018年2月22日までに、デング熱患者133人が報告されました。患者95人で亜型が検査され、71人がデング熱2型、22人がデング熱1型、2人がデング熱3型と確認されました。患者9人が入院しました。

出典

WPRO/ WHO.Update on the dengue situation in the Western Pacific Region. 27February2018
Dengue Situation Update Number537
http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/dengue_biweekly_report_20180227.pdf?ua=1[PDF形式:447KB]