デング熱の発生状況 -西太平洋地域(更新6)

2018年3月29日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表されたデング熱の発生状況の報告です。

註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため国別の比較はできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

カンボジア

2018年3月20日まで(の週?)に、デング熱の疑い患者247人(原文どおりに記載)が報告されました。第10週と第11週における新たなデング熱疑い患者は、それぞれに209人と247人でした。第10週と第11週に報告されたデング熱の患者数は、2015年から2017年まで過去3年間の同じ時期と同様でした。

中国

2018年2月28日までに、デング熱患者16人が報告されました。報告された患者数は、2013年から2017年までの同じ時期にみられた傾向を辿っていました。

ラオス

2018年第10週に、デング熱患者24人が報告されました。死亡者はでませんでした。デング熱は、季節変動に沿って活動が低調で、(例年)常在するレベルも、警報を発するレベルも下回っていました。

マレーシア

2018年第11週に、デング熱患者1,079人(死亡者2人)が報告されました。患者数は、前週と比べて、6.4%減っていました。

フィリピン

2018年1月1日から2月24日までに、国内でデング熱患者15,599人が報告されました。この患者数は、昨年の同じ時期(23,131人)と比べて、32.5%少なくなっていました。

シンガポール

2018年3月17日までに、デング熱患者39人が報告されました。この患者数は低調な状態であり、前年の傾向を辿っていました。

ベトナム

2018年2月18日(原文どおりに記載)までに、デング熱患者12,360人が報告されました。死亡者が1人でました。2017年の同じ時期(患者19,437人、死亡者7人)と比べると、累積患者数は36%減っていました。第11週(3月12-18日)には、63省のうちの39省から、患者895人が報告されました。死亡者は報告されませんでした。

オーストラリア

2018年3月28日までに、デング・ウイルス感染者162人が報告されました。患者数は、これまで数年間(2013-2017)の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。

フランス領ポリネシア

2018年第9週から第10週にかけて、デング熱患者が合計で29人報告されました。これらの患者のうち、34.5%が15歳未満の子どもでした。患者23人(79.3%)がデング熱1型と確認されました。

ニューカレドニア

2018年3月26日までに、デング熱患者464人が報告されました。患者385人で亜型が検査され、301人がデング熱2型、82人がデング熱1型、2人がデング熱3型と確認されました。患者24人が入院し、3月15日に、1人の死亡が報告されました。

出典

WPRO/ WHO.Update on the dengue situation in the Western Pacific Region. 29 March 2018
Dengue Situation Update Number539

http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/dengue_biweekly_report_20180329.pdf?ua=1[PDF形式:450KB]