麻疹と風疹の流行状況 -西太平洋地域

2018年3月WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:2449KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(WPRO)から定期発行されている麻疹と風疹の発生状況(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 12 (3); March 2018)からの最新情報です。2018年3月20日までの情報が示されています。

2018年3月20日までに報告された麻疹の確定患者および症状の一致する患者の累積数は、中国が689人、フィリピンが330人、マレーシアが169人と多く、日本は7人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、マレーシア(31.6)、フィリピン(18.6)でした。日本は0.3でした。

2018年3月20日までに報告された主な国の風疹累積確定患者数は、中国が137人、マレーシアが10人と多く、日本はこの時点では0人でした。人口100万人あたりの患者発生率は、マレーシアが1.9と多くなっていました。

麻疹は非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。風疹は妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。WHOは2020年までに麻疹と風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 12 Issue 3, March 2018
http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/14069/Measles-Rubella-Bulletin-2018-Vol-12-No-03.pdf?ua=1[PDF形式:2527KB]

参考

WHO, Immunization, Vaccines and Biologicals: Measles
http://www.who.int/immunization/diseases/measles/en/

FORTH最新ニュース
麻疹について(ファクトシート)(2017年12月)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2017/12011036.html

風疹について(ファクトシート)(2017年12月)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2017/12011331.html